March, 16, 2020, 東京--三菱電機株式会社は、水平・垂直の2軸で走査する電磁駆動式MEMSミラーを搭載した、小型で広い水平視野角を持つ「MEMS式車載LiDAR」を開発した。自動運転に不可欠なセンサであり、先行車両や歩行者などの距離や形状を高精度に検知し、高精細な3次元画像を広範囲に取得することができる。小型化・低コスト化による普及を進めることで、安心・安全な自動運転社会の実現に貢献する。
開発の特長
1.独自の構造と2軸走査の電磁駆動により、広い振れ角を持つ業界最大級の軽量ミラーを実現
・車載搭載向けに水平・垂直の2軸で走査する電磁駆動式MEMSミラーを開発
・三菱独自のミラー構造採用により面ひずみを抑制し、業界最大級(7mm×5mm)の軽量ミラーでの広い振れ角(水平:±15°、垂直:±3.4°)を実現
2.主要部品の最適配置により、広範囲での3次元画像取得と小型化を実現
・開発した2軸電磁駆動式MEMSミラーと、複数のレーザ光源の高密度実装と最適配置により、広い水平視野角(120°)を実現することで、先行車両や歩行者などの高精細な3次元画像を広範囲に取得することが可能
・信号処理回路基板と光学系部品の最適配置により、ライダー本体を900cc(108mm×105mm×96mm)に小型化
今後、さらなる小型化や垂直視野角の拡大を進め、2025年以降の実用化を目指す。
(詳細は、https://www.mitsubishielectric.co.jp)