January, 30, 2020, 京都--島津製作所は、RoHS指令の有害元素分析向け「EDX自動化システム」を中国で発売した。同製品は、島津のEDX(エネルギー分散型蛍光X線分析装置)による検査を全自動化するシステム。ロボット分野のスタートアップ企業、上海匯像信息技術有限公司(通称、上海匯像)と共同開発した。中国最大級の分析機器展である「BCEIA2019」に出展し、今後は同国全土で本格的に販売する。
蛍光X線分析装置は、RoHS指令の規制対象である5元素6物質、廃自動車指令(ELV指令)に伴う規制4元素4物質などの迅速測定に適している。近年、電機・電子メーカー・受託分析機関では、EDXによる元素分析業務が増えていた。試料入れ替えなど手作業がボトルネックになっており、人件費高騰の影響で省人化のニーズも高まっていた。
「EDX自動化システム」は、ハンドリングロボットやコントロールユニット、エアーコンプレッサ、専用ソフトウェアなどから構成されている。EDX2台によって最大270検体を平均8時間で分析できる「2台式」、4台で最大540試料を平均10時間で分析できる「4台式」の2種類がある。対象機種は「EDX-7000」、「EDX-8000」、「EDX-8100」、「EDX-LE」、「EDX-LE Plus」(海外専用)、「EDX-GP」(販売終了)の6機種。
(詳細は、https://www.shimadzu.co.jp)