September, 25, 2018, Regensburg--Osram Opto Semiconductorsは、新製品ファミリ、同社初のVCSEL、Bidos PLPVQ 940Aを発表する。これは、Osramが同社の製品ポートフォリオに加えようとしている新しい将来技術であり、3Dセンシングなど、新たなアプリケーション領域への道を開く。
米国のVixar買収後、Osramは、このVCSELで新たな基準を設定しようとしている。これには、モバイル機器用の顔認証が含まれる。VCSELは光源として働き、近赤外光で均一に顔を照射する。カメラを使い、ユーザの重要な特徴を撮る。その画像を、今度はシステムに蓄積されたユーザの画像と比較し、両画像が一致するとデバイスが開錠される。
VCSELは、照明技術の2つの際立つ特性を統合している、高いパワー密度、レーザのスペクトル幅とスピードをともなうIREDの簡便パッケージングである。端面発光レーザダイオードと異なり、Bidosは光を半導体チップの表面から垂直に放出する面発光であり、その波長は、温度変動の影響を受けにくい。また、VCSELチップは最終アプリケーションへのインストールが遙かに容易であり、LEDチップのようにパッケージに接着できる。また、アレイにも使用できる。
波長940nm、PLPVQ 940Aは、最大効率27%、出力300mWである。2つのボンドワイヤが、レーザダイオードに均等かつ迅速にエネルギーを供給する。VCSELの照射角度は65°×78°以内。パッケージは、非常に小さく、1.90㎜×2.20㎜×0.85㎜。
VCSEL製品の可能なアプリケーションは多く、多様である。顔認証の他に、ロボット、ドローン、AR/VRなどのアプリケーションに適している。