April, 9, 2014, Dresden--英国の特殊レーザワイヤ加工機メーカー、スペクトラム・テクノロジー(Spectrum Technologies PLC)は、ボンバーディア・トランスポーテーション(Bombardier Transportation)にハイパフォーマンスワイヤ加工システムを供給する。用途は、北米の新しいプロジェクト向けの車両製造。
同社が供給するのは、Nova 860高速UVレーザワイヤマーク、計測、切断システムで、それぞれ2014年4月末までにはメキシコ、ウエウエトカの製造工場にインストールされることになっている。
Novaシステムは、新しい車両にインストールされる電気配線とインタコネクトシステムの製造初期段階で使用される。車両は、カリフォルニア州サンフランシスコのベイエリア高速輸送(BART) New Train Car Project向け。BARTの現行車両は導入から40年以上経過していて、米国で最も古く、入れ替え時期に来ている。
ボンバーディアは、2012年にBARTからNew Train Car Projectを受注し775の新しい車両を納入することになっている。そのためには、電気系統用に約4000マイルの電線を加工する必要がある。最初の車両がサービスを開始するのは2017年の予定。
鉄道業界の従来の配線識別法では、あらかじめマークを入れた「熱収縮」プラスチックスリーブを使用し、それを配線全体にかぶせる。しかし、この方法では重量が甚だしく重くなり、ハーネスコストもかかる。
BARTは持続可能性を公約しており、結果として新しい車両はエネルギー効率を最大化するために可能な限り軽量にする必要がある。したがって、同社は直接ワイヤマーキング技術採用を決めている。
Novaワイヤマーキングシステムは、スペクトラム・テクノロジーが航空機用に開発したUVレーザマーキング技術を使い、必要な識別コードをワイヤ絶縁材の表面に直接マークする。UVレーザは、絶縁材料に反応して、永続性のある高品質の非損傷マークを生成する。
(詳細は、 www.spectrumtech.com)