January, 9, 2018, UK--英国環境省(Environment Agency)は、2020年までに国の地形全体の地図を作製する計画を発表した。そのデータは、洪水リスクの見積り、自然保護事業への情報提供に使用される。
レーザスキャナを装備した航空機を使い、環境省は英国の全13万平方キロメートルの地図を作成する。これには、河川、原野、国立公園、3200万フットボール場相当が含まれる。
洪水リスク把握のための利用だけでなく、データは無料で一般および産業利用可能である。考古学者、環境および都市計画者、ゲーム開発者もこれを利用して地形の正確な3Dモデルを作成することができる。
現在、英国の約75%が地図化されているが、計画外のエリアはまばらにしかカバーされていない。冬に始まる新プロジェクトは、全てのイングランド国立公園、自然が美しい地域(AONB)、特殊な科学的関心領域(SSSI)、Peak District や Yorkshire Dalesをカバーする。
環境省は、洪水リスク把握改善のために20年前からLiDAR技術を使っている。地図は,航空機と地上との距離を計測するレーザスキャナを装備した航空機が作成する。収集されたデータは、全河川流域の洪水防止計画に使用することができる。、また、環境担当官が地形の突然の変化を監視するためにも役立てる。このような地形の変化は、不法投棄を示している。2014年、Cornwallで8名が4500立方メートルの廃棄物不法投棄で罰金を科せられた、これはLiDARを使って発見された。
Defraグループの他の組織もデータを利用して、環境改善に役立てている。Natural Englandは、それを使って野生動物の生息環境を評価し、Forestry Commissionは、国の樹木で覆われている地域の理解を深めるためにそのデータを利用している。
2015年環境省は、11テラバイトのLiDARデータを作成した。これは300万のMP3の曲に相当する。また、これはオープンデータとして一般人が利用できる。それ以来、50万回以上のデータダウンロードが行われている。データは、英国北部の失われたローマの道路発見に考古学者が利用した。
新しいデータは、以前よりも品質が改善される。環境省が2020年までに1m解像度で全国土を地図化するからである。これは、最先端のレーザ技術を使い地形の特徴や細部をより鮮明に明らかにすることを意味する。
(詳細は、www.gov.uk)