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Teledyne e2vセンサ、LSSTを装備

October, 24, 2017, West Essex--Teledyne e2vは、SLAC国立加速器研究所との数百万ドルの契約により、大型シノプティックサーベイ望遠鏡(LSST)用に特注CCDイメージセンサを供給する。この8.4メートル望遠鏡はチリに建設中。ダークマター、ダークエネルギー、地球付近の小惑星、一過性の光学物質(超新星など)、銀河系の形成など、基本的な天文学的問題に対処するために10年の観察を行う。
 Teledyne e2vは、高性能特注センサを設計した。同センサは、露光あたり3200メガピクセルの画像を供給する極平坦焦点面により並外れた感度と安定したパフォーマンスを達成している。極低温冷却型カメラ建設のためにSLACに供給される189の大面積センサがカメラに組み込まれる。科学センサの約1/3が、前の契約で、すでに供給されている。今回の契約は、前のプロトタイプと「第一条項」契約に続くもので、Teledyne e2vはLSSTに重要コンポーネントを供給する必要がある。
 LSSTは、2010 USA学術研究会議の10年観察により米国科学の最優先事項として認定された。LSSTは、地上拠点の天文学で、これまでに建設された最大のデジタルカメラであり、2021年に始動すると世界最強の天文観望遠鏡の1つになる。同望遠鏡は、高効率、広視野を可能にする3ミラー設計となっている。
 SLACは、満月の49倍の面積をカバーする画像を記録できる巨大カメラを建設しようとしている。その強力な望遠鏡は、マルチカラーバンドで数夜ごとに全天画像を撮る。これらは、空の詳細なカタログ作成に使われ、かつてない深さで明るさ、色、時間変異が得られる。
 Teledyne e2vが供給するセンサは、LSSTカメラの心臓部に位置する。センサは超高感度設計となっており、赤色波長の感度が強化されるように最適化されている。大型カメラは、超平坦焦点面を必要としているので、Teledyne e2vセンサは、人毛の幅の1/12となる表面平坦性精度を達成するように設計されている。189のセンサは、特注パッケージに収められ、その全てが密集モザイクとなり、3ギガピクセルアレイを形成する。損失エリアは最小となっており、焦点面630㎜径のセンサ間のギャップはわずか0.25㎜である。センサは、16出力チャネルを持ち、これによって数秒で画像を読み取り、高い画像収集レートが可能となっている。