March, 23, 2017, 東京--富士通オプティカルコンポーネンツ(FOC)は、従来からコヒーレント通信市場に向けて、100G/200Gコヒーレントトランシーバやこのトランシーバの送信部に用いられる100G/200G LN変調器、受信部に用いられる100G/200G集積コヒーレントレシーバなどの最先端の光コンポーネント製品を世界に先駆けて製品化し、コヒーレント通信市場をリードしてきた。今回、更なる大容量化が求められるコヒーレント通信市場のニーズに応えるため、単一波長600Gコヒーレント通信を可能とする、OIF HB PMQ変調器に準拠した64 Gbaud LN変調器とOIF HB Micro-ICR Class 40に準拠した64 Gbaud集積コヒーレントレシーバを販売開始し、コヒーレントのソリューションを拡充した。
これらの製品を採用することで、データセンタ間接続やメトロネットワーク用途のコヒーレント通信の更なる大容量化を実現できる。
製品の特長
1. 64 Gbaud LN変調器
次世代の600Gの光ネットワーク用として、OIF HB PMQ変調器に準拠し単一波長(シングルキャリア)で400Gbps超の変調速度に対応した、64Gbaud LN変調器。この製品は、LN変調器チップの変調効率を向上させた新規プロセス技術の採用と、従来の100G DP-QPSK変調器で採用していたGPPO RFインタフェースから、広帯域に対応したG3PO RFインタフェースを採用することにより、35GHz以上(-3dB)の帯域を確保した。これによりシンボルレート64 Gbaudでの動作が可能であり、DP-64QAM伝送フォーマットで600Gbps超の変調速度を実現できる。
2. 64 Gbaud集積コヒーレントレシーバ
次世代の600Gの光ネットワーク用として、OIF HB Micro-ICR Class 40に準拠した64 Gbaud集積コヒーレントレシーバ。この製品は、90度ハイブリッド、バランスド・レシーバ、偏光分離機能、VOA機能をPLC技術、マイクロアセンブリ技術を用いて高集積化、高密度実装化することにより、従来と同じサイズで従来の2倍の64 Gbaudのシンボルレートへの対応を可能とし、DP-64QAM変調フォーマットのサポートにより、600Gbpsまでのコヒーレント伝送を実現できる。
(詳細は、www.fujitsu.com)