March, 6, 2014, Irvine--クラリファイ(Clariphy Communications, Inc)は、200Gと400G DWDMトランスポートアプリケーション向けに同社のLightSpeed II CL20010 SoCのサンプル出荷を始めた。
CL20010は、16QAM変調を使用してシングルキャリア200G伝送をサポートする。また、集積された伝送フィルタリング機能と組み合わせ、75GHz DWDMスペーシングでデュアルキャリア400Gスーパーチャネルも可能。これは、現在の100Gb/sコヒレントシステムに対して170%の容量増となり、同時にビット単価を約半分に削減することになるため、200Gや400G導入に進もうとしているキャリアには魅力的な価値提案ともなっている。現在業界で一般に利用できる標準製品としての28nm CMOS SoCにより、この技術を自社開発した数社のOEMの他に、キャリアは200Gや400Gサプライヤの選択肢が広がることになる。
CL20010は、シングルチップOTNマクスポンダとして機能し、2つの独立した100Gクライアント信号(OTU4または100GbE)を100Gコヒレント伝送に使用する同じオプティクスで1つのDWDM波長に多重する(つまり、ビット単価削減となる)。このSoCは、高利得軟判定フォワードエラーコレクション(SDFEC)、柔軟なグリッドDWDMをサポートするデジタル伝送フィルタリング、16QAM変調で必要とされている位相ノイズ耐性を提供するハイパフォーマンスキャリアリカバリなど、先進的な追加機能を提供する。さらにCL20010は、業界最先端のOSNRパフォーマンスで標準の100G QPSKもサポートしている。このためキャリアは、1つのソフトウエアプログラマブルラインカードで、600kmを超える200Gや400G伝送と、3500kmを超える100G伝送を柔軟に使い分けることができる。
クラリファイは、CL20010とエコシステムパートナーからのクラス最高の光コンポーネントをベースにした200Gコヒレントレファランスデザインを出荷している。クラリファイとパートナー企業は緊密な協力によりこのレファランスデザインの最適化を行い、強まる200G、400G需要に素早く応えようとしているOEMに最高度に統合され、早期に市場投入できるソリューションを提供する。さらにクラリファイは、大手プラガブル光モジュールサプライヤやOIFと協働して、現在OIFで開発中のコヒレントCFP2実装合意(IA)への適合と最高パフォーマンスが確実になるようにする。
CL20010は現在サンプル出荷中、量産は今年の予定。詳細は、OFC2014のライブデモンストレーションで紹介する。