September, 14, 2016, Ottawa--ラノバス(Ranovus Inc)は世界初の量子ドット(QD)多波長レーザとシリコンフォトニクスプラットフォーム技術が利用可能になったと発表した。狙いは、データセンターインタコネクト(DCI)市場で新たなコストと消費電力パラダイムの実現。
ラノバスの破壊的プラットフォームは、量子ドットとシリコンフォトニクス基礎技術をベースにしており、200Gbps光エンジンとCFP2プラガブルソリューションを提供する。目的は、増え続けるデータセンターインタコネクト(DCI)市場の需要に応え、拡張性、最小コストおよび低消費電力に対処すること。
ラノバスは、DCI市場向けに高い拡張性を備えた光エンジンと200Gb/s CFP2光トランシーバソリューションを発売した。ラノバスの製品ソリューションは、多波長量子ドットレーザ(QDL)、リング共振器ベースシリコンフォトニック(SiP)変調器、ドライバICおよびレシーバビルディングブロックを提供する同社のイノベーションに基づいている。これにより、他のソリューションと比較してビット当たり最小コスト、最小消費電力のネットワーク接続をサポートすることができる。
「1990年代半ば、光通信業界は多波長増幅器の発明によって大変革がもたらされた。今、当社は世界初のシングル量子ドットレーザ光源をベースにした多波長サブシステムを発表する。そのようなイノベーションを当社の高集積シリコンフォトニクスと高速ICビルディングブロックで補完し、これによって新たな微小化、コストと消費電力パラダイムを実現することができる。狙いは、インタ/イントラデータセンター接続、5Gワイヤレスバックホール、メトロとアクセスネットワークである」とラノバスの社長/CEO、取締役会会長、Hamid Arabzadeh氏はコメントしている。さらに同氏は、「当社のプラットフォーム技術を使った200Gb/s DCIソリューション発売が、膨大ななデータセンター接続を可能にすることを喜ばしく思う」と話している。
ラノバスプラットフォームの要点
・同時多波長生成を可能にするシングル量子ドットレーザ
・リング共振器ベースのSiP変調器は、合波、分波アーキテクチャなしでWDM光信号を変調する効率の良い波長感度法を提供
・レーンあたり50Gb/s以上を可能にするEthernetインタフェース向けPAM4変調フォーマットを可能にする先進的エレクトロニクス
・Cバンドで4.8 Tbpsのリンクをサポート
・15~120kmまで多様なDCI伝送距離をサポート
ADVAオプティカルネットワーキングのCTO/COO、Christoph Glingener氏は、「データセンターオペレーターは、長い間画期的なソリューションを探していた。利用できる他のソリューションと比べて、消費電力が少なく、遥かに安価なフォームファクタで拡張性のあるマルチテラビット帯域接続を実現するためだ。当社がラノバスのチームとの関係を重視している理由はそこにある。われわれはともに、市場に大きな衝撃を与えるダイレクトディテクトDCI技術を開発している」と話している。
ラノバスの光エンジンとモジュールは、コヒレントベースおよび他のダイレクトディテクトソリューションと比べて最小コストの接続ソリューションを達成する破壊的な価値の提案である。同社の製品ロードマップには、CFP2フォームファクタの200Gb/sアプリケーションから始まって、将来のCFP8フォームファクタで400Gb/sを実現する光エンジンとプラガブルモジュールが含まれる。