May, 20, 2016, 東京--三菱電機は、南アジア・中東・西欧を結ぶ総延長約12,000kmの光海底ケーブルシステムの100Gbps 波長増設プロジェクトを、8カ国9社の通信事業者で構成するIMEWE(India-Middle East-Western Europe)Cable Systemコンソーシアムから受注した。三菱は、全ての陸上端局装置の製造を担当し、最新機種である「MF-11200GWS」を2016年第2四半期に納入予定。
製品の特長
1.全海底区間の伝送信号を高速化、伝送容量を拡充
・100Gbpsコヒーレント技術により伝送信号を現状の40Gbpsから100Gbpsに高速化
・周波数利用効率の向上により、最大伝送容量5,600Gbpsを実現
2.データ収容効率の向上
・1ラックあたりのデータ収容効率が従来の2倍に向上
3.消費電力を削減
・データ量あたりの消費電力を大幅に削減
三菱電機は、1994年に光海底ケーブル市場に参入し、世界初の5Gbps光中継器を「TPC-5」に納入。1999年には世界初となる10Gbpsの光海底中継器と陸上端局装置を商用化し、15カ国の海底ケーブルシステムに納入している。
また、2012年には世界で初めて、大西洋を横断する「TAT-14」と太平洋を横断する「AAG」、南アジア・中東・欧州を結ぶ「IMEWE」の3つの40Gbpsの光海底ケーブルシステムのプロジェクト向けに陸上端局装置を納入し、太平洋・大西洋・インド洋における40Gbps 波長増設に貢献。
さらに、2015年には東南アジア・中東・西欧を結ぶ「SEA-ME-WE 4」の光海底ケーブルシステムへ100Gbps 波長増設の陸上端局装置を納入した。
(注) コヒレント技術: 受信感度・周波数利用効率を向上させるとともに、長距離光ファイバ伝送時の信号ひずみを補償する技術。開発には総務省の委託研究「超高速光伝送システム技術の研究開発」および「超高速光エッジノード技術の研究開発」の成果の一部を活用