April, 12, 2016, Middletown--KVH Industries, Incは、同社の自律走行車プロトタイププログラム、および広範な無人アプリケーションにおける成功をベースにして、自動運転車向け光ファイバジャイロ(FOG)ベースのローコスト慣性センサの開発を行っていると発表した。同社は、FOGベース慣性計測装置(IMUs)の無人自動車への組込みと試験をサポートする開発者KITも発表した。
新しい開発者KITに含まれるのは、KVH FOG、FOGベースIMUをコンピュータに接続するために必要となるユーザインタフェースソフトウエアとすべてのコンポーネント。これにより、装置の設定、分析、試験を行うことができる。
無人自動車は、自律走行システム開発で最速成長分野の1つ。交通の専門家、自動車メーカー、エンジニアは一様に、無人自動車がいずれ一般的になると予測している。
FOGおよびFOGベースIMUsは、高精度自動運転自動車パフォーマンスにとって基本となるセンサ機構の主要部分。例えば、FOGsは、カーブで動きを決定するために自律走行車のロジック処理ユニットや制御システムが必要とする正確な方位角測定を行う。IMUは、FOGsと加速度計をコンパクトな軽量パッケージに収めており、非常に正確な6軸自由角速度および加速データを提供する。目的は、GPSが使えないときでも車の位置と方向を正確に追跡し、車が正しい方向にとどまるように支援すること。
「当社は、広範な無人アプリケーション向けに90000を超えるFOG製造に成功してきた。成功の理由の一部は、難しい設計要求を満たすサイズ、パフォーマンス、コストを調整できることだ。FOGデザインと製造工程全体を制御することによって、そうした利点が得られ、無人自動車が本格的な生産に入った時にはローコストのセンサを製造できるようになっている」とKVHのFOG担当VP、Jeff Brunner氏はコメントしている。
KVHのFOGsやFOGベースIMUsは、自律走行車のプロトタイププログラムに使用されているだけではない。水中船ナビゲーションやレール/トラック形状測定システム製造プログラム向けにも使用されている。また、KVHの慣性製品は、地上市街地図プラットフォーム、無人機、カメラ安定システム、遠隔操作改定システムに幅広く採用されている。
(詳細は、www.kvh.com)