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エクサロス、長寿命GaN SLED 5000時間テスト

February, 18, 2016, Zurich/Schlieren--エクサロス(EXALOS)は、一定のテスト条件で推定寿命5000時間超となる長寿命GaN スーパールミネセント発光ダイオード(SLED)のテスト成功を発表した。
 今回の成果は、同社によると、SLEDが極めて高信頼のデバイス用光源を提供できることを実証している。ここから言えることは、例えば、ダイレクト網膜ディスプレイ、3Dプリンティングあるいはピコプロジェクタなどの市場が、非常に高輝度の高信頼、長寿命半導体の恩恵を受けることになる。
 エクサロスは、波長405nmで発光するGaNベースSLEDの信頼性をテストし、最適化されたドーピングレベルにより、入力電流100mAの時、シングルモードデバイスで動作電圧が6V超から5Vに下がることを示した。このテストから分かることは、p型レイヤにおけるマグネシウム(Mg)のドーピングレベルが、デバイスのE/O特性とその信頼性に影響を与えることである。最適化された標準p型レイヤのSLEDモジュールは寿命出力でテストされた。
 最適化された標準p型レイヤのモジュールは最終的に、10mW一定出力、連続波(CW)動作、ケース温度25℃でテストされた。最適化されていないp型ドーピングのモジュールは、最初の数百時間の間に駆動電流の上昇が急速で著しく、直列抵抗も増加。最適化されたp型レイヤのデバイスでは、2000時間後、電気特性の劣化は観察されなかった。一定のテスト条件で、そうしたデバイスの推定寿命は5000時間を超えた。さらに、350mWの最大出力(500mA注入電流)が、室温CW動作で達成された。
 エクサロスは、業界で初めて青色SLEDを開発し、2003年以来波長範囲405~1600nmで30万個のSLEDを出荷している。同社は、SLEDベース電流センサ市場および、空間と地上ベースのアプリケーションの両方で、ファイバ光ジャイロ市場に製品を提供している。また、SLED技術の商用化以来、同社はOCTにもSLEDを供給している。