September, 24, 2015, Sunnyvale--9社が、クラウドやエンタプライズデータセンターでデュプレクスマルチモードファイバ(MMF)インフラストラクチャの経済的利用を促進するために利益団体設立を発表した。
SWDMアライアンスは短波長分割多重(SWDM)技術を普及させ、データセンターオペレーターが既設のデュプレクスMMFから利益を引き出し、新設MMFの使用可能期間を継続的に拡大できるようにする。
光短波長技術は、データセンターインタコネクトで利用されている最も経済性の高いレーザ、VCSELの利用によって可能になった。VCSELは、10Gbpsまでのデータレートで広く普及している。この導入は、エンタプライズやクラウドデータセンターにおけるデュプレクスMMFの大規模拡大を促進してきた。データレートを10Gbps以上に拡大する一般的な技術は、4並列VCSELを利用して、各チャネルが10Gbpsまたは25Gbpsで動作し、パラレルリボンファイバ伝送となる。この技術は、2芯ではなく8芯を必要とする。4芯で送信、4芯で受信。そのようなパラレルファイバの導入は、幹線のファイバ容量を増やし、光モジュールに新たなパッチケーブルが必要になることから、データセンターファイバプラントの改善が高コストになる。
それに対してSWDM技術では、ユーザは一本のMMFで、異なる波長で動作する4-ch VCSELを使うことで既設のデュプレクスMMFを40Gbps、100Gbps伝送に活用できる。これにより、10Gbpsから40Gbps、100Gbpsへの移行が可能になり、全体の消費電力を最小化し、伝送距離を最大化することができる。
SWDMアライアンス創設メンバーに含まれるのは、CommScope、コーニング、Dell、フィニサ、H3C、Huawei、Juniper Networks、ルメンタム(Lumentum)、OFS。SWDMアライアンスは、コスト効果の高いデータセンター技術ソリューションを提供するためにSWDM技術普及促進に注力する企業組織。SWDMアライアンスは、標準化団体でも、マルチソースアグリーメント(MSA)でもない。グループは、市場の分割、価格設定、競争問題に取り組むことはない。
「データセンターオペレーターはすでに、10Gbps導入で、デュプレクスMMFインフラストラクチャに投資している。SWDM技術を利用してそのようなデュプレクス導入の活用を最大化することは、装置提供者がいかにして、画期的な経済性の高いアップグレードを今必要とされている、より高いデータレートに提供できるかを示す一例である」とライトカウンティング(LightCounting)市場調査のCEO、Vladimir Kozlov氏は指摘している。
「マルチモードファイバとVCSEL技術は、現在のデータセンター主力製品である。SWDMは、経済性が高い広帯域インタコネクト技術の歴史に立脚してこのデータセンターの進化を継続する」とフィニサのマーケティング担当シニアディレクタ、Steffen Koehler氏はコメントしている。