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世界の量子ドット市場は2015-2020年にCAGR 30.4%成長

August, 13, 2015, Menlo Park--P&Sマーケットリサーチは、「量子ドット市場の発展と需要、2020年までの予測」を発表した。

レポートの要点
・2014年は北米が世界の量子ドット市場で優位を占め、予測期間においてもこれは変わらない。
・ヨーロッパのカドミウムベースの量子ドット需要は、地域的な規制の影響が強い。
・材料では、InAsベースの量子ドットが、全ての材料の中で2020年までは世界的に2番目に大きな市場を形成する見込みだ。
・アプリケーションでは、オプトエレクトロニクスが世界の量子ドット市場売り上げを牽引し、2020年には量子ドット市場で最高シェアとなる。

 世界の量子ドット市場規模は2014年に9億6140万ドルだった。2015-2020の期間にCAGR 30.4%で成長する見込み。世界の量子ドット市場は、複数の産業でナノテクノロジーの需要が高まっているために、拡大していく。量子ドットは効率的な技術の1つであり、ディスプレイベースのエレクトロニクス市場の成長により、需要が増加する。都市化と可処分所得の増加がディスプレイベースの機器の成長をさらに促進するので、最新技術の採用でますます価格が手ごろになる。
 材料ベースでは、InAs量子ドット市場が予測期間における伸び率(CAGR 31.8%)が最高になる見通しだ。アプリケーションでは、2014年はオプトエレクトロニクスが、3億8160万ドルとなり、量子ドット市場を牽引した。エレクトロニクス産業はここ数年大きく拡大したが、これはディスプレイ市場にとって好都合であった。これによって量子ドット需要は継続的に押し上げられた。スマートフォンやタブレットPCの普及が量子ドット需要を激増させた。スマートフォン市場は、年平均20%以上で成長している。一方、タブレットPC市場は、2010-2013年の間にCAGR 52%で成長した。OLEDテレビの登場によって量子ドットのチャンスは一層大きくなった。LED テレビ市場もCAGR 15%で成長している。増加を続けるPV産業は、量子ドット市場成長のもう1つの重要要素である。