June, 29, 2015, London--調査会社Ovumによると、FTTxオプティクスは2015年に、空前の2014年に続いて、記録的なレベルに達する見込みである。
同レポートは、FTTxオプティクスの販売額が今年、10億ドルを超えると予測している。前年は9億5300万ドル。次の年も市場は堅調であり、市場規模は9億8500万ドルと予測している。PON装置、OLTsとONTsの両方の需要がFTTxオプティクス市場を記録的なレベルに押し上げている。
主席アナリスト、Julie Kunstler氏は、「多くのプラス要素がFTTxオプティクス市場を新たな水準に押し上げている。これらに含まれるのは、チャイナモバイル(China Mobile)のFTTHネットワーク展開、チャイナテレコムとチャイナユニコムによるネットワーク建設の継続である」と説明している。
力強い成長に寄与する他のプラストレンドは、北米MSOsによるFTTxネットワーク導入、グーグルファイバ(Google Fiber)の拡張計画、USテレコムの導入計画、ヨーロッパの導入計画、中東における導入の継続、中南米の小規模の導入、またFTTPあるいはFTTH(必要なPONオプティクスはさらに増える)。
調査結果の要点
・OLTトランシーバ全体は2015年に650万、前年比19%増となる。
・次世代OLTトランシーバは、2020年のOLTトランシーバ市場全体の12%超になる見込みで、10G EPON OLTsが次世代PONの中では最大セグメント。
・ONTトランシーバ/BOSA市場全体は、2015年に7100万を超えると予想されており、2014年比18%増となる。
・次世代ONTトランシーバ/BOSAsは、2020年には全ONTトランシーバ/BOSA市場の9%超となり、10/1および10/10 EPON ONTsが次世代PONで最大セグメントになる。
OvumのPON光コンポーネント予測は、インド、ブラジル、インドネシアの人口稠密諸国の大規模FTTx導入は含まない。
最大の下降可能性予測は、中国オペレータによるFTTx導入減速に起因すると考えられる。中国は単独で世界最大PONオプティクス消費者であり、減速は予測にマイナスの影響を及ぼす。とは言え、中国の最新参入オペレータ、チャイナモバイルはFTTxネットワーク展開で好位置に付けており、今後モバイル顧客を同社の有線ブロードバンドネットワークに加入させ、サービスを追加していくとOvumは見ている。
「この力強い展望は、レーザやレンズメーカーなど、日本の光サブコンポーネントベンダに利益をもたらす。一方、有線ブロードバンドFTTx市場の拡大は、コンポーネントおよび装置ベンダにプラスの影響をもたらす」とKunstler氏はコメントしている。