June, 12, 2015, Shenzhen-- LEDinsideの「2Q15ゴールドメンバーレポート-2015グローバルLED需給市場」によると、監視アプリケーション向け赤外(IR) LED市場は2014年に9400万ドルに達した。最近発表された分析では、監視アプリケーション向けIR LED市場は2015年には1億2000万ドルに成長する見込みだ。
LEDインサイドのアシスタント調査部長、Joanne Wu氏によると、監視システムは至る所に設置されており、先進諸国の政府はセキュリティ関連のインフラストラクチャ改善の予算を増やしている。政治的混乱や社会的な問題がある地域、中南米や中東、インドなどでは需要が一段と拡大している。その結果、主要IR LEDメーカーは、監視製品向けにコポーネンとを供給することで利益を伸ばしている。こうしたメーカーには、日本のEPITEX、ドイツのOsram Opto、台湾企業が含まれる。台湾企業、Epistar、Epileds、High Power LightingなどもIR LED市場の成長の恩恵を受けている。
監視システムの主要波長範囲は、750~1400nm、近赤外(NIR) LEDは主に監視カメラのイメージング用途。暗視能力のあるカメラは一般に、CCDかCMOSのいずれかをベースにしたデジタルイメージセンサを搭載している。これらのセンサは、IR LED 850nmまたは940nmとともに用いられる。高価であることからCCDはセキュリティアプリケーション市場に入り込むことが容易ではない。標準的な監視カメラは、CMOSセンサを850nm IR LEDsと組み合わせて使用し最良の価格性能比を目指している。とは言え、ハイエンド監視カメラの中には、より高価な940nm IR LEDsを搭載するものがある、これは850nmと比べると可視レッドドットが生じにくいためである。IR LEDsで生じることがあるこのレッドドット効果は、LEDsの品質が劣ることを意味しない。全体として見ると、ベンダとコンシューマ双方とも、個々のニーズにしたがって850nmと940nm IR LED製品から選択する。
(詳細は、 www.ledinside.com)