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CSIRO、金属3Dプリンティングセンタを開設

June, 3, 2015, Sydney--オーストラリア科学工業研究機関(CSIRO)は、金属3Dプリンティングや他の新しい積層造形法技術の普及促進のためにイノベーションセンタを開設した。
 600万ドルを投じたセンタ、Lab22は、オーストラリアの企業が専門的な積層造形装置や専門技術に楽にアクセスでき、製品開発に大きな効率性と生産性を提供することを目的としている。
 投資リスクを軽減し、企業が購入前に試用できるようにすることで、Lab22は金属3Dプリンティング採用にあたって中小企業が直面する大きな障壁の一つを克服する。
 「この先端装置は、1台100万ドル程度であるが、大半の中小企業(SMEs)は、新技術を盲進して投資するような資金を手元に置いていない」とCSIROの積層造形法研究リーダー、Alex Kingsbury氏はコメントしている。
 「われわれは、オーストラリアの企業に、最先端の積層造形法装置にアクセスできる他に例のない機会を比較的低い1日あたりの低料金で提供する」。
 CSIROは、業界と提携し、Arcam 3Dプリンタを利用して、ガン患者治療のためのチタンかかと骨インプラント、睡眠時無呼吸治療のためのマウスガード、蹄葉炎に罹っている馬のためのカスタマイズできる矯正器具など、幅広い範囲で世界初を実現している。
 Lab22は、設計ソリューションの調整で企業を企業を支援し、3Dデータの取得、製造工程と稼働中の部分履行の両方をシミュレートすることができる。