April, 10, 2015, Aptos--半導体産業用の大手成膜装置メーカー、AIXTRON SEは、株式非公開企業PlasmaSiを2015年4月1日付で買収した。買収金額は最大1600万ドル、現金で支払われる見込み。
PlasmaSiは、同社独自のOptaCap技術により超薄フレキシブルバリアフィルムを堆積することで有機シンフィルム(薄膜)のエンカプスレーションを可能にする。そのようなフィルムは、次世代有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ製品に適している。製品には、モバイルフォーン、ハンドヘルド機器、タブレット、ウエアラブル、大型HDTVが含まれる。当初そのようなアプリケーションを狙って設計されたが、PlasmaSiの技術は大型OLED照明製品の製造にも使用でき、エンカプスレーション市場における今後の状況にも対処できる。AIXTRONは、顧客へのデモンストレーション目的で、PlasmaSiの薄膜エンカプスレーション工程を自社の既存OLEDクラスタに統合する予定。
AIXTRONの社長/CEO、Martin Goetzeler氏は、「当社の事業の焦点を今後OLEDに積極的に拡張していこうとしており、PlasmaSiを当社の製品ポートフォリオに加えることで、われわれの技術ポートフォリオを拡大し当社の顧客アクセスを強化しようと考えていた」と語り、さらに同氏は薄膜エンカプスレーションについて、「特にフレキシブルデバイス向けのOLED量産にとって重要な工程である」とコメントしている。また同氏は、「AIXTRONのOVPD技術とPlasmaSiの画期的なアプローチを統合することで、フレキシブルOLEDアプリケーション製造で大きな価値を付加することになる」と説明している。
(詳細は、www.aixtron.com)