Business/Market 詳細

C2MIとSluicebox、光エンジンで新たなパートナーシップ

December, 18, 2025, Bromont/Austin--カナダ最大の半導体分野の研究開発センタMiQro Innovation協働センタ(C2MI)と、世界初のAIカーボンインテリジェンスレイヤSluiceboxは、半導体および電子製造分野における持続可能性とデジタルトランスフォーメーションを加速させるための戦略的パートナーシップを発表した。

この協力により、C2MIのR&Dインフラと、電子機器メーカーに実用的なカーボンインテリジェンスを提供するSluiceboxの生成ライフサイクル評価(LCA)モデリングエンジンが統合される。このパートナーシップの一環として、SluiceboxとC2MIは、C2MI利用希望者向けに詳細なライフサイクル評価(LCA)および環境製品申告(EPD)報告書を提供できるようになる。

「C2MIのより持続可能な半導体産業への取り組みは、われわれの分野の真の環境負荷を厳密かつデータ駆動型で測定することから始まる。設計とプロトタイピングの段階で直接実行可能な洞察を統合することで、イノベータが最も重要な場所で影響を減らす力を与える。Sluiceboxとの協力は、パートナーや顧客に高度なカーボンインテリジェンスと環境報告能力を提供することで、この使命を強化している」とC2MIのCEO、Marie-Josée Turgeonはコメントしている。

「この協力は、複雑な持続可能性の課題に取り組む上でデータ駆動型パートナーシップの力を示している。SluiceboxとC2MIは協力して、電子機器の環境透明性と運用効率の新たな基準を打ち立てている」とSluiceboxのCEO、Elmar Kentは話している。

このパートナーシップにより、顧客の製品設計や製造プロセスに対して現実に基づいたカスタマイズされたカーボンインテリジェンスを様々な業界に提供し、これまで測定が困難だった重要なカーボンフットプリントデータを含む。

・重要鉱物:ハンダや接合ワイヤは、金、銅、銀、錫などの重要な鉱物の使用を意味する。環境や社会への重大な影響に関連するこれらの小規模な量を含めることで、Sluiceboxはさまざまなインタコネクト技術の環境負荷を正確にモデル化し、家電や医療機器を含む産業の精度向上を可能にしている。
・MEMSマイクロファブリケーション:特殊化学の利用など、業界の環境影響に関する洞察を得るために、複雑な半導体およびマイクロシステム製造データへのアクセス。これにより、性能の欠点なく環境最適化に向けたプロセスを定量化・比較することが可能になる。
・組み立てとテスト:多くの場合、アセンブリプロセスはハンダ材料、導電性エポキシ樹脂、重要鉱物から作られた接合ワイヤを使用し、長時間の環境チャンバでの試験が行われ、ICのライフサイクル全体でこれまで考慮されていなかった重大な影響を示している。これは自動車および産業用電子機器の製造業者にとって重要な洞察を提供する。
このパートナーシップは、信頼できるデータと透明性のある報告を活用し、メーカーが炭素削減目標を達成し環境責任を追求するのを支援する上で大きな前進を示している。