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IMECとTNO、Holst Centre Photonics Labを設立

July, 3, 2025, Eindhoven--ImecとTNOは、オランダで統合フォトニクスの研究開発に特化した最先端の施設Holst Centre Photonics Labを正式に立ち上げた。
フォトニクス研究を推進し、産学連携を促進することで、自動車、ヘルスケア、データ通信などの分野でのアプリケーションのイノベーションと工業化のギャップを埋めることを目指している。新しいラボは、ハイテクキャンパスアイントホーフェン(High Tech Campus Eindhoven)にあり、PhotonDeltaが一部資金を提供している。

フォトニクスのイノベーションを加速
Holst Centre Photonics Labの立ち上げは、統合フォトニクスのイノベーションに対するオランダの取り組みにおける重要なマイルストーンである。2.5年以上にわたりオランダで統合フォトニクスの研究開発を推進してきたPhotonDelta National Growth Fund計画イニシアチブを基盤に、このラボは最先端の研究のための強固な基盤を確立し、産学間の戦略的協力を促進することを目指している。

テープアウト検証、オンチップレーザ開発、システムテスト、アプリケーション検証などの分野におけるimecの専門知識と、レーザ特性評価、自由空間光学、フォトニックチップ統合におけるTNOの強みを組み合わせることで、ラボはイノベーションチェーン全体にわたる補完的な機能を結集する。このパートナーシップは、初期の研究から実世界のアプリケーションまで緊密な協力を可能にすることで、オランダのフォトニクス研究開発を新たなレベルに引き上げることを目的としている。

オランダの統合フォトニクスエコシステムの強化
統合フォトニクスは、自律走行車や非侵襲的な医療診断のLiDARから、超高速データ通信や環境センシングまで、幅広い新興アプリケーションの中核をなしている。Holst Centre Photonics Labは、コネクティビティや量子などの技術、およびヘルスケア、農業食品、データ通信、自動車などの分野でイノベーションを推進するために必要なインフラストラクチャを提供している。

ホルストセンターのimecディレクター、Jesse Robbers:「このラボにより、オランダの統合フォトニクスエコシステムの強化に向けて重要な一歩を踏み出した。TNOと補完的な専門知識を組み合わせ、PhotonDeltaと緊密に連携することで、フォトニクスのイノベーションがラボから市場へより効果的に移行できる環境を作り出したいと考えている」とコメントしている。

ホルストセンターのTNOディレクター、Ton van Molは「ホルストセンターのフォトニクスラボは、戦略的な資金調達とコラボレーションがフォトニクスのイノベーションを加速させ、この分野のグローバルリーダーとしてのオランダの地位を強化する方法を実証している」と話している。

PhotonDeltaのCEO、Eelko Brinkhoffは、「Holst Centre Photonics Labのような専用の研究開発センターを持つことは、統合フォトニクスが重要な実現技術として浮上していることを示す重要な証拠である。これは、イノベーションから市場投入可能なソリューションへの重要なステップであるフォトニックチップベースのアプリケーションの開発と展開を加速するために不可欠なインフラストラクチャを提供する」と語っている。