暗視デバイス市場規模、2030年までに129億1000万ドル

June, 12, 2025, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「暗視デバイス、デバイスタイプ別(カメラ、ゴーグル、スコープ、双眼鏡、単眼鏡)、技術別(サーマルイメージング、イメージインテンシフィケーション、赤外線照明、デジタルイメージング)、取り付けタイプ別(据え置き型、ポータブル)-2030年までの世界予測」 によると、世界のナイトビジョンデバイス市場は、2025年の85億7000万ドルからCAGR 8.5%成長で、2030年までに129億1000万米ドルに達すると予測されている。
高解像度センサ、非冷却熱検出器、デジタル暗視プラットフォームなどのイメージング技術の進歩が、暗視デバイス市場を牽引している。画像の解像度、低照度性能、およびエネルギー効率に対する要求が高まる中、軍事、国土安全保障、および民間のアプリケーションにおける高度な暗視システムの必要性が高まっている。
輸出規制の強化と耐久性と安全性のコンプライアンスへの注力も、世界中の防衛、法執行機関、監視、レクリエーションの各分野で次世代の暗視技術の採用を促進している。

搭載タイプ別では、ポータブルセグメントは予測期間中により高CAGRを記録すると予測されている。
マウンティングタイプ別では、ポータブルセグメントは予測期間中により高いCAGRを記録すると予測されている。この成長の背後にある主な要因は、防衛、法執行機関、および民間アプリケーションにおける軽量でコンパクトで持ち運びが容易な暗視製品に対する高まる需要である。単眼鏡、双眼鏡、ハンドヘルド赤外線カメラ、ゴーグルなどのポータブル暗視機器は、運用環境で優れた汎用性を提供する。これらのツールを使用すると、ユーザは、光が少ない、またはまったくない環境で物体や人をナビゲート、識別、追跡できる。このようなデバイスは、迅速な展開と機動性が不可欠な動的で動きの速いミッションで特に有用である。非冷却型赤外線センサ、バッテリ寿命、デジタル暗視技術の革新により、ポータブルデバイスの性能と信頼性が向上している。さらに、野生生物の観察、アドベンチャースポーツ、捜索救助活動のためのポータブル暗視ツールの使用増は、商業的な関心を駆り立てている。法執行機関や国境警備機関は、夜間のパトロール中の状況認識を向上させるために、人員にポータブルシステムを提供することが増えている。運用上の要求が高まり、様々な分野での採用が広がるにつれ、ポータブル暗視装置は機器の好ましい選択肢になりつつある。この傾向は、予測期間を通じて、このセグメントの堅調な成長見通しをサポートすると予想されている。

アプリケーション別では、法執行機関セグメントが2024年に最大の市場シェアを占めた
アプリケーション別では、法執行機関セグメントが2024年に最大市場シェアを占めたのは、暗い場所や夜間の条件下で行われる高度な監視、状況認識、公共安全活動の必要性が高まっていることによるものである。法執行機関は、戦術的な任務、救助活動、セキュリティ境界の監視、および秘密の監視に暗視装置を利用している。これらのツールは、暗い場所での視認性を向上させ、潜在的な脅威や関心のある個人をより適切に特定して認識する。身体装着型暗視ゴーグル、武器に取り付けられた照準器、携帯型単眼鏡の使用の増加により、警察署や特別対応チームの運用能力が向上している。
犯罪の増加と国土安全保障に関する懸念により、政府機関は高度な光学監視技術に投資するようになっている。さらに、デジタルイメージング、非冷却型サーマルイメージングセンサ、軽量設計の革新により、暗視装置はより身近で、都市部や地方での運用が容易になっている。明瞭度の向上、検出範囲の延長、予算にやさしい導入ソリューションにより、法執行機関は、先進国市場と新興市場での強い需要に支えられ、予測期間を通じて主導的な地位を維持すると予想されている。

APAC地域は、予測期間中に暗視装置市場に大幅なCAGRで成長
APAC地域は、主要な発展途上国の高い経済成長により、予測期間中に暗視装置市場で大幅なCAGRを記録すると予想されている。暗視装置のAPAC地域市場の主要国には、中国、日本、インドが含まれる。
Zhejiang Dali Technology Co., Ltd.(中国)とTonbo Imaging(インド)は、APAC地域の暗視装置市場で事業を展開している主要企業。人口の増加と、インド、中国、韓国、日本における軍事能力と国境警備を強化するための暗視技術への投資の必要性が、市場を牽引すると予想されている。この地域の市場成長は、大量の人口にも起因しており、セキュリティ、監視、検査、およびテロ対策に対する大規模な懸念につながっている。これにより、インドや中国などの国々の政府軍事支出が増加した。高度な暗視装置の増加傾向と商業用途での暗視カメラの採用の増加、政府による厳しい安全規制と政策、およびセキュリティおよび監視カメラに対する高まるニーズが、この地域の暗視装置市場の主な推進要因である。