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古河、林業の省力化に向けた特殊大型ドローン活用による実証実験を完了

April, 28, 2025, 東京--古河電気工業株式会社とグループ会社の古河産業株式会社は、2022年度から開始した島根県邑智郡美郷町の「林業イノベーション実証事業」において、特殊大型ドローンを活用した苗木や資材を急傾斜地などに運搬する実証実験および町内に拠点を構える企業を対象とした操縦オペレータの育成支援を2025年3月に完了した。

2022年の苗木運搬と2023年の救援物資の長距離運搬に続き、2025年3月に古河産業が提供する最大積載重量49kgの特殊大型ドローンを用いて、苗木(普通苗とコンテナ苗)を急傾斜地・遮断地域・未舗装地域などへ運搬した。3月の実験では、苗木の運搬に適した機体のカスタマイズのほか、梱包仕様、運搬手法を定めることで、1回あたり約1,000本の普通苗の運搬に成功した。これは従来の人力による約10往復分の運搬量に相当し、ドローン活用が林業従事者の労働負荷軽減と安全性および生産性向上に貢献することが確認できた。
また並行して、町内に拠点を構える企業の社員6名を対象に操縦オペレータの育成支援を行い、美郷町内での長期的な実用化に向けた運用体制を構築した。
この実証実験の成果を踏まえ、今後も林業の省力化と生産性向上に貢献するとともに、林業以外の重量物運搬や災害時の救援物資運搬などにもドローンを活用することにより、美郷町の持続的発展を支援していく。
(詳細は、https://www.furukawa.co.jp)