April, 2, 2025, NY/Washington--オプティカルソリューション企業、米国のロチェスター・プレシジョン・オプティクス(RPO)は、3月上旬に5,000万ドルの資金調達確保を発表した。
同社は、この資金により、開発および製造能力を拡大し、世界規模で競争することを目標にしているとコメントしている。
「この投資は、RPOを光学製造のグローバルリーダーとして確固たるものにするという当社の使命における重要な前進である。当社の能力を強化し、一流の人材を引き付けることで、競争力を強化するだけでなく、業界セグメント全体の顧客が継続的な成功を保証する最高品質の光学ソリューションにアクセスできるようにしている」とRPO社長のMike Davenportは話している。
拡大に眼を向けている
同社によると、資金調達は、RPOが将来のプロジェクトのために獲得した契約に基づく個人投資家と顧客の約束の組み合わせから来ている。RPOは、この財務コミットメントは、「生産能力の拡大、光学技術の革新の推進、高度なスキルを持つ労働力の拡大」など、すべての事業を拡大するために使用されると説明している。
垂直統合型企業は、ポリマ光学、精密ガラス成形、電気光学システムアセンブリ、ダイヤモンドターニング(旋盤)などの専門知識の大量生産能力により、設計から製造まで顧客にサポートを提供している。この投資により、RPOは、医療、セキュリティ、産業、および重要な製品分野の国際的なグループと競争する計画であると話している。
新素材
今回の発表は、RPOが1月に直径200mmまでのウエファフォーマットのカルコゲナイド赤外光学ガラス「CLASSIC-6」を発表したことに続くものである。「CLASSIC-6の直径200㎜までの可用性は、その汎用性を高め、より大きな光学部品の要求を満たし、ゲルマニウムの代替品に対する市場のニーズに対応する」(Davenport)。
同社によると、このガラスは高性能赤外線アプリケーション向けに設計されており、中波および長波の赤外線領域で高い透過率を提供し、ゲルマニウムに代わる持続可能で費用対効果の高い代替品となる可能性がある。中国はゲルマニウムの主要な輸出国であり、この材料は2024年12月に中国から米国への輸入制限の対象となった。Davenportは、中国の禁止令が発効して以来、RPOではゲルマニウムの代替品に関する接触が「大幅に増加」していると話している。