Business/Market 詳細

ハイパースケールCAPEX、3Q 2024に82%急増

January, 6, 2025, Redwood City--Dell’Oro Groupが最近発表したレポートによると、AIインフラストラクチャへの継続的な投資により、3Q 2024のハイパースケールデータセンタの設備投資は82%増加した。また、汎用サーバー・ストレージ市場は回復基調にあり、過去3四半期連続で2桁の増収を達成している。

「主にAIトレーニングワークロードを対象としたアクセラレーテッドサーバは、年初来で米国と中国のハイパースケーラの支出の大部分を占めている」と、Dell’Oro GroupのシニアリサーチディレクタBaron Fungはコメントしている。「NVIDIA GPU システムは、特に広範なクラウドやエンタプライズ展開において主要なソリューションだったが、米国のハイパースケーラはより垂直統合されつつあり、カスタム アクセラレータを備えた AI サーバの使用が増加している。これらのカスタムアーキテクチャは、各クラウドサービスプロバイダのワークロードに最適化されており、効率を向上させるという点で、大幅な設備投資の節約と運用コストの節約を実現できる。一方、ノンハイパースケール市場向けのアクセラレーテッド・コンピューティングの採用も勢いを増しており、支出は前年同期比で2倍以上に増加している」とFungは説明している。

3Q 2024データセンタIT設備投資四半期報告書のその他のハイライト:
・世界のデータセンタの設備投資は、AIとnon-AIの両方のインフラストラクチャ投資に対する持続的な需要に支えられ、2024年には44%増加すると予想されている。

・3Q 2024のサーバ収益は、Dellが全OEMを上回り、IEIT SystemsとHPEが僅差で続いた。アクセラレーテッド サーバは、当四半期の OEM サーバ収益の推定 40% を占めた。ホワイトボックス サーバ ベンダは、アクセラレーテッド サーバ市場で優勢であり、収益シェアの 60% 以上を獲得して、旺盛なハイパースケール需要に対応した。

AIへの投資は引き続き主要な成長原動力だが、一部のハイパースケールクラウドサービスプロバイダが拡張の取り組みを一時的に停止しているため、2025年のデータセンタの設備投資の伸びは緩やかになると予想されている。