ヨーロッパのフォトニクス生産額3％増で600億ユーロ

February, 4, 2015, Taegerwilen-- オプテックコンサルティング(Optech Consulting)の調査によると、2014年ヨーロッパのフォトニクス生産額は前年比3％増で600億ユーロに達した。
　この成長は、主に産業セグメントの増加による。また、ヘルスケアやライフサイエンスも、光コンポーネントおよびシステムと同様に適度の成長を記録した。
　産業セグメントは、2014年全体の39％シェアとなっており、ヨーロッパフォトニクス生産の最大部分を形成する。これに含まれるのは、材料加工とマイクロリソグラフィ用のレーザとレーザシステム、画像処理、センシング、計測と分析向けのコンポーネントおよびシステム。他のセグメントは、ヘルスケアとライフサイエンス(全体の14％)、エネルギーと照明(13％)、光情報と通信(9％)、光およびオプトエレクトロニックコンポーネントとシステム(25％)。
　2014年のヨーロッパのフォトニクス生産600億ユーロは、これまでで2番目の規模。最大規模は、2011年に記録された620億ユーロだった。2012年、2013年と生産規模は落ち込んだが、これは主にヨーロッパの太陽光発電(PV)業界が、アジアメーカーと熾烈に競争した結果、崩壊したことによるものだった。また、以前からヨーロッパのフォトニクス業界の弱い領域であるフォトニクスベースの情報技術は、一段と縮小した。反対にヨーロッパフォトニス業界が強い領域には、産業セグメント、ヘルスケアとライフサイエンス、光コンポーネントとシステム。
　地理的には、ドイツがヨーロッパにおける最大のフォトニクス製品生産国であるが、他にはオランダ、UK、フランス、イタリアおよびスイスがある。PV業界縮小により過去数年のシェアが縮小したとは言え、ドイツは依然としてヨーロッパフォトニクス生産の40％以上を占めている。