OIF、800ZRコヒレントインタフェース実装合意を発表

November, 8, 2024, Fremont--OIFは、相互運用性に対する進化する市場の需要に対応し、実際のネットワーク要件に対応するための継続的な取り組みとして、待望の800ZRコヒレントインタフェース実装契約(IA)を発表した。OIFは、基礎となる400ZRコヒレント光インタフェースIAのアップデートもリリースした。

OIFのネットワークオペレータとベンダメンバーによる体系的なプロセスを通じて開発された新しい800ZR IAは、シングルスパンの増幅された80-120 km高密度波長分割多重(DWDM)リンク、特にデータセンタインタコネクト(DCI)アプリケーションを対象とした800Gコヒレントラインインタフェイスとフレームフォーマットの要件を定義している。

「このIAは、DCIソリューションの容量と効率を拡大するための重要なマイルストーンを表している」と、OIF物理およびリンクレイヤー(PLL)ワーキンググループ(WG)の光学副議長Karl Gassはコメントしている。「800ZR IAは、OIFの変革的な400ZRの取り組みの成功を基盤としており、ベンダとネットワークオペレータがスケーラブルで相互運用可能な800Gソリューションを実装するための明確な道筋を提供する。」

800ZR IA は、最低 100GE から始まるEthernetクライアント インタフェイスを、単一のコヒレント ライン インタフェイスで最大 800G の集約帯域幅まで拡張できるようにする。これは、相互運用可能な 800ZR 実装に必要なEthernetクライアント マッピング、フレーム フォーマット、前方誤り訂正 (FEC)、変調、および光学特性を指定する。このIAの重要な特徴は、小型フォームファクタのプラガブルモジュールで低電力でコスト効率の高いコヒレントソリューションに焦点を当てていることである。これにより、クライアントオプティクスで一般的に見られる高いポート密度が得られる。

このIAは、800ZRの相互運用性における大幅な進歩を示しており、長距離にわたる大容量光リンクのためのスケーラブルなソリューションを提供する可能性を示している。OIFは最近、フランクフルトで開催されたECOC 2024で、800ZRコヒレントインタフェースの最初のマルチベンダ相互運用性を実証し、大容量DCIアプリケーションへの展開に向けた技術の準備ができていることを示した。

400ZR IA (3.0) のアップデートでは、特定された不備への対処と、いくつかのパラメータ定義の明確化に重点が置かれている。これらのアップデートは、相互運用性を強化し、業界全体での400ZRソリューションの実装を改善することを目的としている。

400ZR IAは、発売以来急速に普及し、現在では複数のベンダから400ZRモジュールが広く提供されている。OIFは最近、400ZR IAの業界への影響の大きさを示すサクセスストーリーを発表し、データセンタの相互接続のための相互運用可能で費用対効果の高いソリューションを可能にすることで、400ZR IAが市場をどのように変革したかを強調した。

「400ZRとその派生物は、史上最も成功したコヒレント技術である。400ZRがなければ、データセンタの開発は今日のようにはならなかっただろう」と、Cignal AIのリードアナリスト、Scott Wilkinsonはコメントしている。