NIL Technologyが2,900万ユーロ調達し、製造能力拡大

July, 1, 2024, Copenhagen--世界有数のフラットオプティクス企業NIL Technology(NILT)は、新たに2,900万ユーロの資本を調達した。この投資は、デンマーク輸出投資基金(EIFO)、Jolt Capital、NGP Capital、Swisscanto Private Equityなどの投資家シンジケートが主導した。

2006年に設立されたNILTは、高度なナノ構造の作製の最前線に立っており、今日ではナノ構造フラットオプティクス(メタオプティクス)に垂直統合されている。

NILTは、その技術に対する需要が高まる中、設計から試作までのバリューチェーン全体でメタオプティクス技術を成熟させ、現在、より多くの顧客の要求を満たすために製造組織と製造能力を拡大している。ナノインプリントリソグラフィ(NIL)によるNILTの製造戦略は、比類のないメタ光学性能を可能にする、より精密で汎用性の高いナノ構造を可能にする。高性能メタオプティクスの量産化は、スマートフォンやAR/VRヘッドセットなどの民生用電子機器、自動車、ロボティクスアプリケーションなど、消費電力を最小限に抑えた超小型軽量の光学ソリューションが求められ、新しいセンシングやイメージングアプリケーションに必要な新機能を可能にする、優れた光学ソリューションを構築するための鍵となる。

Yole Groupの創設者兼CEO、Jean-Christophe Eloyによると、メタオプティクスの市場は、オプティクスの究極の進化として大きな成長の可能性を示している。メタオプティクスは、コンシューマ市場向けの小型イメージングモジュール、産業、医療、車載アプリケーション向けの高度なイメージング、さらに言うまでもなく、AR光学システムなど、光学機能を次のレベルに引き上げることができる。
ちなみに、コンパクトカメラモジュール市場向けの光学レンズセットだけでも、2022年には52億5000万ドルに達した(出典:Optical Metasurfaces 2024レポート、Yole Intelligence)

(詳細は、https://www.nilt.com/nil-technology-raises-e29-million-to-scale-its-manufacturing-capabilities/)