データセンタIT半導体市場、2028年までに2,860億ドルに

January, 31, 2024, Redwood City--Dell’Oro Groupの予測レポートによると、サーバとストレージシステムの主要コンポーネントを含む世界のデータセンタIT半導体市場は、5年間の年平均成長率(CAGR)25%を達成する見込みで、2028年までに2,860億ドルに達する。
GPUを中心とするアクセラレータが市場全体の半分近くを占めると予測している。

Dell’Oro GroupのシニアリサーチディレクタBaron Fungは、「サーバおよびストレージの半導体およびコンポーネント市場の成長の急増は、AIなどの新興アプリケーションの優位性、進行中のデジタルトランスフォーメーションイニシアチブ、将来のエッジコンピューティングの展開など、デジタルランドスケープの進化を促進するいくつかの重要な要因に起因している」と説明している。「2023年の注目すべき出来事として、アクセラレータの収益がCPUの収益を上回った。アクセラレータとCPUの収益の差は、アクセラレーテッドコンピューティングが多様なドメイン固有のワークロードで牽引力を獲得し、最終的にデータセンタの全体的な効率を向上させるため、今後5年間でさらに拡大すると予測されている」と同氏は話している。

データセンタIT半導体とコンポーネント 5-Year January 2024 Forecast Reportの他のハイライト:
・CPUの売上は、汎用サーバの需要減退とハイパースケーラの買い替えサイクルの長期化により、今後5年間は緩やかな成長が見込まれる。サーバCPUのランドスケープは多様化しており、x86およびARMアーキテクチャの選択肢が豊富。この多様性はイノベーションをもたらし、次世代のCPUはコア数を大幅に増やし、アクセラレータを組み込む予定である。
・メモリは高帯域幅メモリの需要増により高い成長が見込まれ、HDDやフラッシュストレージなどのストレージドライブは、AIアプリケーションの普及によりデータストレージがより重視される可能性があるため、堅調な成長が見込まれている。
・主要クラウドSPsは、CPU、アクセラレータ、スマートNICなどの独自のカスタムプロセッサを開発し、インフラストラクチャの最適化を試みているが、これは市場の長期的な成長とエコシステムを破壊する可能性がある。