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高出力赤色半導体レーザの内製化及び製品販売開始

November, 29, 2023, 阿南市--日亜化学工業株式会社(日亜化学)は、高出力赤色半導体レーザ(LD)チップを内製化し、これをパッケージへ搭載したレーザ製品を2024年春季より販売開始する。

日亜化学は、ワット級の高出力赤色LDチップの開発に着手し、これを内製化することに成功した。さらに、量産設備への先行投資を積極的に行い、RGB LDの旺盛な需要に対応可能な生産能力を確保した。同社の強みである青色・緑色LDチップに加え、内製化によりRGB3原色のLDチップをすべて自社で製造することができるようになり、顧客からの様々な要望に対し柔軟に検討・対応することが可能となる。

日亜化学は、内製化した赤色LDチップをパッケージへ搭載したレーザ製品を2024年春季より販売開始する。また、既存の製品に搭載している赤色LDチップに関しても、外部からの調達品から内製品へと順次置換えていく。その具体例として、RGBの複数のLDチップを1つの小型パッケージに高密度実装したレーザ製品“QuaLas RGB”を販売しており、内製化する赤色LDチップが搭載される主力製品の一つとなる予定。同製品のRGB各色レーザの光出力は青色(波長465nm):8.3W、緑色(波長525nm):4.8W、赤色(波長643nm):10.0Wであり、ディスプレイのホワイトバランスに適した組合せを提案している。
日亜化学は、この内製化の実現により、レーザプロジェクターの今後さらなる市場拡大および高性能化のニーズに応えるため、さらには、その他多様な用途展開も視野に入れながら、赤色LD製品のさらなる高効率化・高出力化を目指し、開発・製品化を加速する。
(詳細は、https://www.nichia.co.jp/jp/newsroom/)