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2022年、工業・製造業は、世界経済に16兆3,000億ドル相当の価値をもたらした

November, 17, 2023, New York--ABI Researchのレポートによると、最新の市場データレポートは、産業界と製造業の世界は過去数年間で大きな変化を遂げており、その影響はデータに最もよく表れている。2022年の世界の製造業の付加価値(MVA)は16兆3,000億米ドルに達した。
このMVAの伸びは、2020年~2021年にかけて観測された20%の伸びをわずかに下回っている。「ビッグ4」の製造業国(中国、米国、日本、ドイツ)は、前年比の増加を反映して、世界の製造業の付加価値の57%を占め、いシェアを拡大している。

「世界最大手の製造業にとっての主な変化は、トップ10にエレクトロニクス企業が入っていないことである。石油精製、鉱業、自動車メーカーが引き続きトップ10を独占している。自動車製造は依然として最大の工場規模を誇っているが、その支配的な地位の最上位は、米国における大規模な半導体工場の建設と争っている。例えば、TSMCのフェニックス・アリゾナ工場(Pheonix Arizona Plant)は、現在、510万㎡を超える 世界第3位の工場となっている」と、ABI Researchの産業・製造市場業界アナリストJames Prestwoodはコメントしている。サムスンとテキサス・インスツルメンツも米国に大規模な製造工場を建設している。

ABI Researchは、APACとラテンアメリカ地域のデータカバレッジを大幅に拡大し、主要製造国のデータセットを取得した。ベトナムは、APAC地域で中国に次ぐ第2位の製造業雇用であり、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国を合わせたよりも雇用数は多い。また、同国は2015年~2022年にかけてMVAが倍増している。中国の金属製品メーカーの収益は、2020年の悲惨なレベルと比較して2021年に著しく回復し、560億ドルから6800億ドルに跳ね上がった。日本市場はそれほど恵まれておらず、2020年~2022年にかけて、上位10の製造業市場のうち8つで収益が落ち込んでいる。

米国では、石油・石炭製品製造市場で興味深い傾向が見られ、MVAは2020年の650億ドルから2021年には1,440億ドルへと2倍以上に増大した。しかし、CAPEXは同期間に同じ成長率を示しておらず、機械設備への支出は2020年~2021年にかけて13億ドル減少した。「他の市場のCAPEXも同様に、COVID前の水準には戻っておらず、輸送機器やエレクトロニクス市場向けのデータ処理・通信サービスへの支出は、2021年は2019年よりも低いままに留まっている」(Prestwood)。

これらの調査結果は、ABI Researchの2023年製造業市場データレポートからのものである。
(詳細は、https://www.abiresearch.com/)