ALD装置産業、2028年に62億ドル

November, 14, 2023, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「ALD装置市場、堆積法(プラズマ増強ALD、サーマルALD、空間ALD)、膜タイプ別(酸化膜、フッ化物膜)、半導体アプリケーション(モアMoore、Moore超)、非半導体用途別、地域別-2028年までのグローバル予測」によると、 ALD装置市場は、2023～2028年の期間にCAGR 10.0%のCAGRで成長し、2023年の39億ドルから2028年には62億ドルに達する見込である。
ALD装置市場の市場成長の原動力は、3D NAND SSD需要の増加と、他のCVD装置と比較したALD装置が提供する利点が含まれる。さらに、AIベースのサーバからのメモリデバイス需要増が、半導体産業の市場成長を促進し、ALD機器市場の成長機会を生み出すと予想されている。

酸化膜タイプ、予測期間中にALD装置市場の最大市場規模を占める
Al2O3、HfO2、ZrO2などの高誘電率(high-k)酸化物需要増は、ALD機器で酸化膜採用を増やすALDの重要な半導体アプリケーションである。さらに、high-k酸化物の堆積は、MOSFETsなどのデバイスにSiO2誘電体を使用する際に発生する高いトンネル電流の課題に対処する。酸化膜需要急増は、トンネル電流を効果的に低減する、より厚いゲート誘電体の開発を可能にする能力に起因している。このトンネル電流の低減により、酸化膜ベースALD装置の採用が進んでいる。したがって、酸化膜はALD装置市場で最大の市場規模を持つと予想されている。

医療アプリケーションは、予測期間中にALD機器市場で最高CAGR成長
近年、AIやIoTなどの最先端技術を活用したスマートで高度なヘルスケアソリューションの開発が目覚ましい進歩を遂げている。心臓病学や神経学における高度な治療では、体液による腐食からの保護を必要とするインプラントやウェアラブルを使用することがよくある。さらに、これらのインプラントは生体適合性でなければならない。したがって、ALD機器は、幅広い生体適合性材料により、医療用途に非常に適している。したがって、医療用途の需要増は、ALD装置市場の成長に寄与すると予想されている。

APACは、予測期間中に最高CAGR成長の見込
アジア太平洋地域(APAC)市場は、予測期間中に最高CAGR成長が予想されている。これは、ムーアデバイス以上の採用を奨励し、技術インフラを強化に向けた様々なアジア政府のイニシアチブの高まりに起因するものであり、さらに、同地域におけるALD装置市場プレーヤーの強力な存在感が、APACのALD装置の成長機会を生み出している。