July, 31, 2023, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「協働ロボット(Cobot)市場、ペイロード(Up to 5 Kg, 5-10 kg, 10-20 kg, more than 20 kg)、コンポーネント、ロボットアーム、エンドエフェクタ(手先効果器)、ドライバー、コントローラ、センサ、電源供給、モーター、ソフトウエア、アプリケーション、産業および地域、2029年までのグローバル予測」によると、協働ロボット市場は、2023年の12億ドルから、2023-2029年にCAGR 34.3%成長で, 2029年に68億ドルに達する見込である。
市場成長は、従来の産業ロボットシステムと比較して高い投資回収率、eコマースや流通産業からの需要増が原動力。
タイプでは、ペイロード5kgまでの協働ロボットが予測期間に最大シェアとなる見通し
5kgペイロドまでのCobotsセグメントが2022年に大きなシェアだった。予測期間にはさらなる成長が見込まれている。初のユーザは、費用対効果の高いペイロード容量Cobotsを好む。これは、ペイロード容量の大きなロボットよりも、必要なスペースが小さい。これらのCobotsは、すでにグリッパーが搭載されていることが多く、エンドユーザには組込やプログラミングの面倒が少なくなる。これらのCobotsの別の利点は、簡単に再導入できること、大きなペイロードのCobotsと比べると、占めるスペースが最小限であること。
コンポーネントでは、予測期間にソフトウエアセグメントが高いCAGRで成長する見込
2022年、ソフトウエアセグメントは、協働ロボット市場で最大シェアだった。予測期間には、最高CAGR成長が予想されている。多くの協働ロボットメーカーは、直感的プログラミングソフトウエアとアプリケーション特化ソフトウエアの開発に投資している。例えば、Universal Robots A/S (Denmark)は、同社のCobotsにURCapsプログラミング環境を提供している、またTechman Robot Inc. (台湾)は、TM Palletizing Operator およびTM Manager Softwareを提供している。ローコストCobotメーカー、Franka Emika GmbH (ドイツ) は、Franka Worldオンラインプラットフォームを通じて様々なソフトウエアパッケージを提供。Rethink Robotics (US)のSawyeロボットは、同社独自のソフトウエアスイート、Interaを装備している。サードパーティソフトウエア会社も、協働ロボット向けにソフトウエアパッケージやアプリケーション特化プラグインを開発している。アプリケーション特化ソフトウエアは、最初のおよび既存ユーザにとってCobots導入を容易に、迅速にする。
2029年までにはヨーロッパが協働ロボット市場で大きなシェアを獲得する見込
ヨーロッパ地域は、予測期間に協働ロボット市場で二番目に大きなシェアを獲得すると予想されている。ヨーロッパは、協働ロボット市場で最も重要な貢献者の一つである、これは、KUKA (ドイツ) , Universal Robots (デンマーク) ABB (スイス), およびFranka Emika GmbH (ドイツ)などの協働ロボット供給社が存在するからである。KUKA AGは、初のCobots提供メーカー、一方Universal Robotsは、数年間、Cobotsの市場リーダーである。ヨーロッパにおける自動車、ヘルスケア、エレクトロニクス産業の成長が、同地域でCobot市場成長につながる。先頃、ヨーロッパは、韓国、シンガポールと自由貿易契約を締結した。産業化のこうした前進は、Cobots需要を押し上げると予想されている。