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シリコンフォトニクス市場規模、2030年に81億2000万ドル

July, 10, 2023, San Francisco--Grand View Researchのレポートによると、世界のSiフォトニクス市場規模は、2023ー2030年にCAGR 25.8%成長で、2030年に81億2000万ドルに達する見込である。
商用およびコンシューマエレクトロニクスアプリケーションの急出現が、予測期間に市場を変革すると予想されている。成長を後押しする主因に含まれるのは、増加する高速データ転送需要、エネルギー効率のよい通信システムの需要。Siフォトニクスは、広帯域、省エネ、コンパクトサイズ、既存製造工程への適合性がある。

データセンタは、Siフォトニクス採用の大きな原動力である。高速、エネルギー効率のよいインタコネクトを必要としているからである。Siフォトニクスによりサーバとラック間でより高速で効率的なデータ転送が可能になる。通信は、もう1つの重要アプリケーション領域であり、ここではSiフォトニクス、ファイバオプティクネットワークのパフォーマンスを強化できる。

ITと通信アプリケーションセグメントが、予測期間に市場規模で優勢となる。Siフォトニクスデバイスは、HPCやデータセンタアプリケーションにおける商用アプリケーションがある。ITおよびテレコム業界におけるSiフォトニクスの重要性が増していることにより、高速データ転送、エネルギー効率、拡張性、改善されたネットワークパフォーマンスが可能になる。これらの分野におけるSiフォトニクスの採用は、伸び続ける現代のアプリケーションや技術のデータ要求に対処できる先進的な通信システムの需要増が原動力である。

小サイズと性能価格比は、Siフォトニクスから得られる理想的な特徴。このことが、Siフォトニクス産業の成長を大きく後押ししている。ベンダは、幅広い範囲の産業にソリューションを提供している、中でもモバイルブロードバンドインターネットアクセス、HPC、データセンタやエンタプライズネットワーキング、メトロおよび長距離データ通信など。

市場は、Intel, Cisco, IBM, および Mellanox Technologiesを含む半導体業界の主要プレイヤが優位に立っている。とは言え、複数のスタートアップや研究機関が、Siフォトニクス技術の進歩に積極的に貢献している。単一Siチップに様々な光コンポーネントの集積を改善することが継続的に重視されている。この集積に含まれるのは、レーザ、変調器、フォトディテクタ、導波路である。集積の高度化達成により、Siフォトニクスデバイスのより小さなフォームファクタ、コスト低下、性能改善が可能になる。

シリコンフォトニクス市場レポートのハイライト
・製品が急速な牽引力となっているので業界の成長が予想される。これは、ITや通信、コンシューマエレクトロニクス、商用など多様なアプリケーション領域に製品を組み込むことができるからである。
・アクティブ光ケーブル(AOC)、光マルチプレクサ、光アッテネータの需要増により多くの成長機会が見込まれている。それらが、ローコスト経済達成の大きなオプションを提供するからである。
・北米が、市場で優位を占め、2030年に世界的収益で最大シェアを獲得するとみられている。