May, 12, 2023, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「エクステンディッド・リアリティ市場、技術(AR、VR、MR)、提供品(ハードウエア、ソフトウエア)、デバイスタイプ(ARデバイス、VRデバイス、MRデバイス)、アプリケーション(消費者、商業、エンタプライズ、自動車)および地域、2028年までのグローバル予測」によると、エクステンディッド・リアリティ(XR)市場は、2023年の401億ドルから、2023ー2028年にCAGR 22.7%成長で、2028年に1115億ドルに達する見込である。
XR市場成長を牽引する主因は、手頃な価格のVRデバイスの利用、エンタテーメントやゲーミング産業におけるXR需要増、ヘルスケア分野でXRの採用増である。
XR市場のハードウエアセグメント、予測期間に高CAGR成長
XRハードウエア需要は、成長フェーズにある。ハードウエアデバイスの価格上昇、貿易紛争、GDP減少などマクロ経済要因により、XRデバイス需要は、2022年に落ち込んだが、XRヘッドセットの今後の発売が、2023ー2028年に市場の成長をサポートすると予想されている。例えば、Apple Inc.は、2023年にXRヘッドセットを発売する予定。Meta Platforms, Inc.は、同じ年にOculus Quest 3の発売を計画している。加えて、複数のスタートアップが、手頃な価格のXRハードウエアデバイスの開発を計画している。目的は、コンシューマ、商業およびエンタプライズアプリケーションで幅広く利用できるようにすること。このために、XR市場のハードウエアセグメントは、予測期間にCAGRが伸びると予想されている。
コンシューマアプリケーションセグメントが、2023ー2028年にXR市場で最大規模となる見込。
コンシューマアプリケーションセグメントは、予測期間にXR市場で最大規模となる見通しである。市場のコンシューマセグメントは、ゲーミングとエンタテーメントで構成される。ここでは、AR技術を使ってリアル世界の3D視覚物体を作る。繁栄するゲーミングおよびスポーツ、エンタテーメント分野が、コンシューマアプリケーションでAR技術の利用を促進する。VR技術は、ゲーミングやスポーツ放送で使われると、視覚物体に関して目覚ましい結果を提供する。HMD需要は、コンシューマアプリケーションで高い。スポーツ(スキーや戦闘ゲームなど)のスマートグラスで使用される。VRアプリ開発要求は、エンタテーメント分野から増加している。スポーツ放送中にユーザエクスペリアンスを強化するためであり、併せてソーシャルネットワーキングサイトから情報を収集するためでもある。
APACは、予測期間に最高CAGR成長が予想されている
APACにおけるXR市場は、高い成長率が予想されている。ヘルスケア、商業、およびコンシューマ分野で採用されるからである。同地域のプレイヤ数増加が、APACにおけるXR市場の成長原動力になると見られている。活況を呈する商業およびコンシューマ市場が、同地域におけるXR市場成長を後押しする主因。これらの市場は、日本、インド、中国などの諸国で投資が増加しているからである。XR利用は、XR技術が簡単に入手できるため、APACにおける商業およびコンシューマ市場で増加している。低価格VRヘッドセットは、APACの諸国では容易に入手できる。これは、同地域の市場の高率成長に寄与する。