March, 27, 2023, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「Li-イオンバッテリバインダ市場、タイプ(アノード、カソード)、材料(PVDF, CMC, PMMA, SBR)、バッテリケミストリ、エンドユース(自動車、コンシューマエレクトロニクス、エネルギー蓄積、産業)、地域、2027年までのグローバル予測」によると、市場は、2022年の16億ドルから、2022-2027年にCAGR 18.7%成長で2027年に37億ドルに達する見込である。
自動車、コンシューマエレクトロニクスおよび産業など様々なアプリケーションの需要増が、世界的なLi-イオンバッテリバインダ市場成長の原動力になると見られている。
バッテリケミストリでは、リン酸鉄リチウムセグメントが、最高成長率
バッテリケミストリでは、リン酸鉄リチウムセグメントが予測期間に最高CAGRで成長する見込である。リン酸鉄リチウムバッテリは、充放電速度が速いためEV、電動工具などハイパワーアプリケーションに適している。これらのバッテリは長寿命であり、メンテナンスが少なくて済み、コスト効果が優れていて軽量である。これらのバッテリは、自動車、発電、他の産業でもエンドユーザが多用している。
ポリフッ化ビニリデンセグメントは、材料ではLi-イオンバインダ市場で最大シェア
材料では、ポリフッ化ビニリデンセグメントは、2021年、Li-イオンバインダ市場で最大シェアだった。それは、フッ素ポリマファミリの特別なプラスチック材料で、化学処理、建設、石油&ガスなどのアプリケーションで広く利用されている。PVDFは、Li-イオンバッテリでは、バインダとして広く利用されている。その高水準の電気化学的と熱安定性、電極フィルムとコレクタ間の優れた密着性のためである。
産業セグメントが、最終用途ではLi-イオンバッテリバインダ市場で最大シェア
最終用途では、産業セグメントが、2021年、Li-イオンバッテリバインダ市場で最大シェアだった。Li-イオンバッテリは、ゴルフカート、データセンタ、フォークリフトトラック、鉱山車などの道路以外で使われる車輌、さらに建設や工業機器の電源として使われている。テレコムデータセンタ向けに継続的な電源要求がある。過去数年、データセンタ数が著しく増加し、電源要求につながった。したがって、企業はデータセンタの電源としてLi-イオンバッテリへシフトしている。これは、予測期間に産業セグメント向け市場の成長原動力とみられている。
ヨーロッパが世界のLi-イオンバッテリバインダ市場で二番目に大きなシェア
2021年ヨーロッパ地域は、Li-イオンバッテリバインダで二番目に大きなシェアだった。ヨーロッパ地域は、自動車、コンシューマエレクトロニクスなど、様々な成長製造業のハブである。Li-イオンバッテリは、これらの産業で広く利用されており、その成長は同地域のLi-イオンバインダの需要拡大に貢献している。