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ホワイトボックススイッチングが前年同期比95%増

October, 6, 2014, Campbell--Infonetics Researchは「データセンタネットワーク装置」レポートを発表した。同レポートでは、データセンタEthernetスイッチ、バンドル販売Ethernetスイッチ、アプリケーションデリバリコントローラ(ADC)、WAN最適化製品を追跡調査している。

調査の要点
・2Q14、世界のホワイトボックスデータセンタEthernetスイッチ売上は前期比14%増、前年同期比95%増だった。2Q14データセンタポート出荷で、ホワイトボックススイッチは金額ベースで6%、ポート出荷で12%増。
・データセンタEthernetスイッチ売上は、2Q14に前期比12%増、21億ドルとなった。
・クラウドマネージドWAN最適化の結果として新たな関心が生まれているが、WAN最適化市場はまだ4Q11の2億4700万ドルの線を越えていない。
・2Q14、世界のADC売上総額は4億9700万ドル、前年同期比15%成長、前期比8%成長だった。市場牽引力はクラウドサービスプロバイダ(CSP)とエンタプライズ。
・バーチャルアプライアンス売上は、2Q14にADC売上の13%を占め、急速に延びている。これはクラウドサービスプロバイダ、ハイブリッドクラウド、クラウドアーキテクチャデータセンタへの移行がバーチャルADCの需要を作り出している。

 Infonetics Researchのデータセンタ、クラウド、SDN担当ディレクティングアナリスト、Cliff Grossner, Ph.D.は、「ホワイトボックススイッチングはデータセンタネットワーキングにおいて引き続き変革要素となる。すでに出荷されているホワイトボックススイッチポートは、出荷済みのデータセンタEthernetポートの12%を占めている」とコメントしている。同氏は、ホワイトボックススイッチがデータセンタスイッチングに与える影響がますます大きくなると見ている。「例えば、DellはVMwareやCumulus Networksと提携してデータセンタイン・ア・ラック、アプリケーション・イン・ア・ラック市場に参入している。ここではCumulusのスイッチOS搭載Dellのベアメタル物理スイッチハードウエアを用いている」。さらに同氏は、「ベアメタルおよびホワイトボックススイッチへのいこのような移行は、売上をソフトウエア側に移し、全てのEthernetスイッチベンダにとっては利益率低下となる」と分析している。