産業用ロボット市場､2027年までに308億ドル

October, 20, 2022, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート｢産業用ロボット市場､タイプ(従来型､協働ロボット)､コンポーネント､ペイロード､アプリケーション(移動､加工)､産業(自動車､食品&飲料)､地域(北米､ヨーロッパ､APAC､RoW)､2027年までのグローバル予測｣によると､産業用ロボット市場は､2022年の157億ドルから､予測期間にCAGR 14.3%成長で2027年までに308億ドルに達する見込である｡
　市場成長は､産業全域で協働ロボット需要の増加､Industry 4.0の採用増によるものである｡予測期間に､エレクトロニクス産業でオートメーション増加が､市場の成長機会を生み出すと予想されている｡

2022年､従来型ロボットタイプが大きな市場シェア
従来型ロボットは､2021年､産業ロボロット市場でシェアが大きかった｡また､予測期間を通じて優位性は維持される見込である｡従来型産業用ロボットは､ケージまたは安全囲い内で使用される､それに対して協働作業ロボットは､作業者､オペレータとともに利用するように設計されている｡従来型産業ロボットは､2021年､産業ロボット市場の～94％の収益シェア｡その利用時間は､協働ロボットよりも遙かに長い｡協働ロボットは､過去10年で勢いを増しているだけである｡

2022年､材料取扱アプリケーションが産業用ロボット市場をリード
2022-2027年､材料取扱は､他のアプリケーションに比べて産業用ロボット市場で大きなチャンスをつかむ｡自動車産業では､組立ラインにおける車体の移動､機械的および電子スペアパーツの取付などの作業で産業用ロボットの採用率が高いことから､ハンドリングアプリケーションが､2022年には､産業用ロボット市場で最大シェアだった｡幅広いエンドエフェクタが､多関節ロボットに組込可能なので､2022年､多関節ロボットは､ハンドリングアプリケーション向けの従来型産業ロボット市場で最大シェアが見込まれている｡

予測期間にAPAC市場に大きな機会
　APACは､中国､インド､日本からの大きな需要があるため､自動車､電気&電子､その他で産業用ロボットの主要市場である｡APAC諸国は､産業用ロボットの需要が増加している､またこの需要は､予測期間に高い成長率が見込まれている｡APAC地域における労働コスト上昇のためにSME産業は､操業をより効率的､コスト効果よくするために､製造工程で協働ロボットを組み入れは始めている｡APACは､世界の主要製造ハブの一つと見なされており､産業用ロボット市場には十分な成長機会をもたらすと予想されている｡低い製造コスト､利用しやすい労働力､緩やかな放出と安瀬基準､海外直接投資への政府の政策が､APACにおけるこの市場成長を刺激している｡中国や日本の老齢人口は､労働コスト上昇を招いており､オートメーション採用の増加につながっている｡人口の増加も､APACでの投資に企業を引きつけている｡産業用ロボット市場で最も著名なプレイヤ､FANUC (日本), Yaskawa (日本),および Mitsubishi Electric (日本)などの存在は､この地域で市場の成長を促進するもう一つの要因である｡