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ALD装置市場、2027年に60億ドル

September, 7, 2022, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「原子層堆積(ALD)装置市場、膜タイプ(酸化膜、金属、硫黄、窒素)、堆積法、アプリケーション(半導体)( More-than-Moore、R&Dファシリティ、ムーア以上)、アプリケーション(非半導体)および地域、2027年までのグローバル予測」によると、ALD装置市場は、2021年に41億ドル、予測期間にCAGR 8.2%成長で、2027年に60億ドルに達する見込である。
 絶えず発展する半導体産業、3D NAND SSDsの急増、ALDが提供する利点が、予測期間に市場の成長を後押しする主因。

プラズマ強化ALDは、予測期間にALD装置市場で最大シェア
様々なアプリケーションでロジックおよびメモリデバイスの需要増が、ALD採用に機会を作り出すと見られている。プラズマ強化ALDは、OLEDディスプレイの薄膜封止、ロジックやメモリデバイス製造でウエファ処理に最適である。近年、プラズマ強化ALD需要が急増している。これは、低温薄膜堆積を容易にすること、従来の堆積法、サーマルALDに比べて高成長率などの利点によるものである。

予測期間にALD装置市場でMore-than-Mooreアプリケーションが最高成長率
 IoT、人工知能(AI)、5Gなどの先進的技術の登場により半導体デバイス需要が大幅に拡大している。増え続けるこの需要に応えるために市場プレイヤは、様々なMore-than-Moore(異種デバイスを集積し、高性能化する技術)デバイスを製造している。MEMSsやセンサ、RFデバイス、先端パッケージング、パワーデバイス、フォトニクス、CMOSイメージセンサなど。More-than-Mooreアプリケーションには、ALDは様々なフロントエンドプロセスに利用できる。表面パッシベーション、ウエファレベル封止、核形成層、ゲート誘電体堆積など。

予測期間にAPACがALD装置市場で最大シェア
様々な政府による財政支援がAPACにおける市場成長の主因。例えば韓国は、国内半導体製造能力強化のために2030年までに4510億ドル支出を発表した。さらに、APACにおける半導体産業関連の研究施設数の増加、拡大する進歩が、ALD装置を供給する市場プレイヤに成長機会を提供している。