June, 23, 2022, Reswood City--DellOro Groupの調査によると、世界のサービスプロバイダ(SP)ルータとスイッチ市場トレンドは、1Q 2022に横ばいだった。北米に続いてCALA(中南米)地域が、二桁収益成長で市場をリードした。
「北米とCALA地域におけるSPルータの力強い需要は、クラウドSPsによる400Gbps技術導入促進、テレコムSPsによる容量拡大が原動力。SPsは、ネットワークセグメントの広範なエリアで、多数の利用ケースに対処しているため、継続して投資を増やした」とDellOro Groupのシニアアナリスト、Ivaylo Peevは説明している。
「前年の展開の後、北米の主要プロジェクトは、インターネットとクラウドバックボーン、モバイルトランスポート、ブロードバンドアグリゲーションに向けたネットワーク拡張に集中した。CALA地域では、1Q 2022の力強い成長は、ブラジルやメキシコのテレコSPsによる投資の反映を確認した。ここでは、モバイルバックホールインフラストラクチャの拡張が増えている」とPeevは付け加えている。
調査結果のハイライト
・北米とCALA地域の強力な成長は、ヨーロッパ、中東とアフリカ(EMEA)、およびAPACの市場下落トレンドを相殺した。中国のSPルータ市場は、わずかに成長した。
・米国とヨーロッパベースの主要ベンダは、ロシアとベラルーシ市場から撤退し、ロシアのウクライナ侵攻に反応して販売とサービスを一時停止している。これらの対策が、収益にマイナスの短期的影響を与え、EMEA地域のベンダの業績を弱体化させた。
・SPコアルータセグメントの成長は、ソフトなSPエッジルータセグメントの業績、SPアグリゲーションスイッチセグメントの下降で相殺された。
・Ciscoは、市場シェアでトップランクのベンダにとどまっており、それに続くのがHuawei、Nokia、Juniper Networks。