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メタマテリアル研究革新拠点を開設

June, 15, 2022, 仙台--光など電磁波の自在なコントロールを可能にする人工光学物質「メタマテリアル」が注目され、産業界の市場は拡大の一途をたどっている。メタマテリアルは、対象とする電磁波の波長よりも小さな単位構造体を利用して、磁気的・電気的性質を設計することで、従来の電磁波(光)制御技術の限界を突破し得る革新的材料・技術。海外にはメタマテリアル研究拠点があり、優秀な若手研究者や民間企業研究者が集う革新的テクノロジー創出の場となっている。メタマテリアルは応用分野が幅広く、異分野融合研究が不可欠である。

東北大学大学院工学研究科は、研究センター「メタマテリアル研究革新拠点」(センター長:東北大学大学院工学研究科 教授・金森義明、設置期間:2022年6月1日~2027年3月31日)を設置した。同研究センターはメタマテリアルをコアテクノロジーとする以下の革新的研究開発を主軸に、これらを社会実装するための国際的拠点形成を目指す。

・Beyond 5G/6G通信用メタマテリアルの開発
・ロボット用メタマテリアルの開発
・バイオ・メディカル用メタマテリアルの開発
・カーボンニュートラルに向けたメタマテリアルの開発
・メタマテリアルの製造基盤・先端計測技術の開発

次世代通信技術「6G」をはじめ、情報通信、ナノ・マイクロ光学、ロボティクス、医療・バイオ、エネルギーなど幅広い分野の産業展開を見据え、研究開発を推進する。

さらに、学理に基づく革新的基盤技術を創出するとともに、産学共創研究による応用デバイス開発を促進するなど、国際的に優れたメタマテリアル研究者と開発意欲のある民間企業が集うコンソーシアムの形成を目指す。

また、金森義明教授が研究代表者として推進しているJST-CREST「時間変調メタマテリアル非線形フォトニクスの基盤構築」の研究開発拠点としての役割も果たす。
(詳細は、http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/06/press20220613-01-metamaterial.html)