アンチドローン市場規模､CAGR 28.3%で2030年に105億ドル

June, 13, 2022, San Francisco--Grand View Researchのレポートによると､世界のアンチドローン市場規模は､2022-2030年に推定CAGR 28.3%成長で､2030年に105億ドルに達する見込である｡
　ドローンの利用は､ますます通常になってきており､セキュリティやプラバシーのリスクが増加している｡これらの脅威は､ドローンや無許可無人機の遠隔操作にともない､一般市民､軍人が直面している｡

機密軍事エリアは､テロリズム､非合法活動からの防衛にアンチドローンシステムを必要とする｡小サイズドローンの容易なアクセスは､アンチドローン装置の市場投資の大幅な増加の原因となった｡

遠隔制御ドローンの販売は､場所に応じて合法である｡しかし､一般市民が知らない厳しい飛行禁止区域がたくさんある｡とはいえ､スパイ攻撃や他の種類の攻撃の脅威が､一般市民､軍および政府で高まっている｡

アンチドローン市場は､ソフトウエアあるいは直接発射のいずれかで政府による非合法ドローンの特定､発見､破壊に役立っている｡この市場は､様々な公共の安全業務で政府の支援に関与している｡

アンチドローン市場は､最新技術とハードウエア提供製品の組合せを利用する｡例えば､2021年10月､米国国土安全保障省は､Drone Shield Ltd.と取引して､移動中の攻撃技術を備えたドローンを調達した｡軍は､アンチドローンシステムのR&Dに巨額投資を行っており､アンチドローン市場における重要な部分になっていることが観察される｡

2021年､北米地域は､アンチドローン市場で最大市場シェアだった｡これは軍事および防衛への直接的巨額投資の結果である｡観察によると､複数のスタートアップが､アンチドローン市場で多数のカスタムおよび直ぐに使えるソリューションを提供している｡

アンチドローンレポートのハイライト
･ドローンの商用化により､非合法あるいはテロ活動に使用される小サイズドローンが増加している｡
･軍や防衛セグメントは､無人機や他のドローン攻撃からの脅威に対抗するためにアンチドローン市場に積極投資している｡
･アンチドローン市場における技術の進歩により､ユーザは､さらなる調査と識別のために不審なドローンを一気に撃ち落とすことができる｡
･APAC地域におけるアンチドローン市場は､大きく成長すると見られている｡同地域の国々が､拡張と共に防衛と軍事作戦に積極投資しているからである｡