Arteria Networks､Ciniaと北極海ケーブル建設MoU

March, 8, 2022, 東京--アルテリア・ネットワークス株式会社（Arteria Networks）とフィンランドの通信事業会社､Cinia Ltd (Cinia)は、北極海を経由してアジアと欧州を結ぶ光ファイバ海底ケーブル敷設プロジェクト（Far North Fiber：FNF事業）の実現に向けて、先に発表されたCiniaとFar North Digital LLC（FND）のチームにアルテリアが加わり、アルテリアをFNF事業の日本における戦略的パートナーとして共同で検討するMoUを締結した。

FNF事業は、日本から北西航路を経由し、北米大陸でアラスカやカナダ北極域で陸揚げし、欧州に至る光ファイバ海底ケーブルのネットワークを新たに構築する事業。欧州ではノルウェー/フィンランド、アイルランドへの陸揚げが予定されている。

Ciniaは、2021年12月にアメリカ合衆国を拠点とするFNDとFNF事業の共同検討に関してMoUを締結している。今回アルテリアは、アジアの玄関口となる日本側のネットワークの構築に向けた検討に加わることとなる。計画されている総距離14,000kmの海底ケーブルシステムは、アジアと欧州間の光伝送距離を大幅に短縮し、遅延を最小限に抑える。

FNF事業は、プロジェクト規模は約10億ユーロ（1,300億円相当）で、2025年末迄のサービス提供開始を計画している。業界のリーダー､Alcatel Submarine Networksが、プロジェクトの主要なEPC（エンジニアリング、調達、建設）パートナーとして選ばれている。
(詳細は､https://www.arteria-net.com/)