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Beyond 5G無線通信を支える空間多重光ネットワーク技術の研究開発に着手

September, 10, 2021, 高松--香川大学、株式会社KDDI総合研究所、日本電気株式会社(NEC)、サンテック株式会社、古河電気工業株式会社(古河電工)の5者は、情報通信研究機構(NICT)の「Beyond 5G研究開発促進事業」に係る委託研究の基幹課題「Beyond 5G超大容量無線通信を支える空間多重光ネットワーク・ノード技術の研究開発」に採択され、令和3年7月27日付でNICTと委託契約を締結の上、研究に着手した。

現在、第5世代(5G)無線通信サービスの導入が進められているが、すでに国内外でその次の世代(Beyond 5G)の無線通信サービスに向けた研究開発が推進されている。将来のBeyond 5G移動無線通信サービスは、5Gの特長である「高速・大容量」、「低遅延」、「多数端末との接続」のさらなる高度化が期待され、これを支える光ネットワークには、ペタビット毎秒(Pb/s)級光リンク容量が必要となると考えられている。
 研究開発では、マルチコアファイバ(MCF)などの空間多重技術に基づく超大容量空間多重光ネットワークに必要な、下記の基盤技術の研究開発に取り組む。

1. 階層化光ネットワーク・光ノード設計技術(担当:香川大学)
2. 保守性に優れたファンイン・ファンアウト(FIFO)レス中継システム構築技術(担当:KDDI総合研究所)
3. MCFのコア毎に伝搬方向が異なる光信号の一括増幅技術(担当:NEC)
4. MCFのコア毎に切り替え可能な空間光スイッチ技術(担当:サンテック)
5. 装置内接続用MCF配線・接続技術(担当:古河電工)
この研究開発により、将来のBeyond 5G無線通信サービスを支える、経済性と転送性能に優れた超大容量光ネットワークの実現が期待される。

基幹課題の研究開発期間は令和3年7月27日から、令和4年度のステージゲート評価を経て、最長で令和6年度まで継続の予定。
(詳細は、https://www.furukawa.co.jp)