試験と計測装置市場､2026年に33億3000万ドル

May, 6, 2021, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート｢試験&計測装置市場､COVID-19の影響分析､製品タイプ(GPTE および MTE)､サービスタイプ(キャリブレーション､修理/アフターサービス)､業種および地域(APAC､ヨーロッパ､北米)､2026年までのグローバル予測｣によると､市場全体は2021年の277億ドルから､CAGR 3.7％成長で2026年に33億3000万ドルに達する見込である｡

市場は、そのような装置の需要増により成長している｡例えば、自動車と運輸､航空宇宙&防衛､ITおよび通信､教育や政府､エレクトロニクス&半導体､産業､ヘルスケア｡ヘルスケア分野は､予測期間に最高のCAGR 4.63％で成長する見込である｡ヘルスケア分野でテスト&計測装置市場の大きな成長可能性がある｡これは､新しいヘルスケア装置､患者モニタリングシステム､個人緊急通報システムの急速な開発のためである｡

2020年､製品では非冷却セグメントが試験&計測装置市場で最大シェア
　汎用テスト装置に含まれるのは､オシロスコープ､信号発生器､デジタルマルチメータ､ロジックアナライザ､スペクトルアナライザ､ビットエラーレートテスタ(BERT)ソリューション､ネットワークアナライザ､パワーメータ､電子カウンタ､モジュラー計測器､自動テスト装置(ATE)､電源｡上述装置タイプの特徴は､大型､かさばるディスプレイ､少し複雑な制御系や顧客ユーザインタフェースを含む｡こうした特徴はある程度変わると見られている｡小型機器の要求増､テスト&計測装置メーカーが様々なタイプの装置を1つに統合することを重視しているからである｡

ほとんどのテスト&計測装置は､以前のものよりも高帯域､高精度､高分解能である｡そのような装置が利用されている際立つ業種には､IT&通信､ヘルスケア､自動車および産業が含まれる｡

予測期間にヘルスケア分野が最高CAGRで成長する見込
　業種では､テスト&計測装置市場は､自動車と運輸､航空宇宙&防衛､ITおよび通信､教育や政府､エレクトロニクス&半導体､産業､ヘルスケアに分けられている｡中でも､ヘルスケア分野は､2021-2026年の間に最高CAGRを記録すると予測されている｡医療機器でテスト&計測装置需要が増加していることが､この分野の成長を後押ししている｡

2021年､北米が最大市場シェア
北米は､US､カナダ､メキシコに分かれる｡2020年､北米は､テスト&計測装置市場のシェア33.6％だった｡この地域の市場は､ヘルスケア､ITおよび通信分野が成長原動力｡自動運転技術の進歩､最近のIoT技術トレンドで､帯域向上と低遅延化のニーズか出ている｡これらは､5Gにより簡単に達成可能である｡USは､全国的に5Gネットワーク商用化競争の積極的な参加者の1つである｡

加えて､コネクティッドカーおよびインテリジェント交通システムへの移行が､COVID-19で覚醒した医療機器需要増と相俟って､この地域におけるテスト&計測装置市場の成長を促進している｡さらに､この地域にテスト&計測機器を提供する主要企業が存在し､ヘルスケアやテレコム業種で様々なアプリケーションに対するテスト&計測の強力な要求が､北米市場の成長原動力となっている｡