ダークファイバ市場､2026年に87億ドル

March, 16, 2021, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート｢ダークファイバ市場､COVID-19の影響分析､タイプ(SMF､MMF)､ネットワークタイプ(メトロ､LH)､エンドユーザ(インターネットサービスプロバイダ､通信産業)､地域､2026年までのグローバル予測｣によると､2021年の市場規模は推定で52億ドル､2021-2026年にCAGR 11.0％成長で､2026年に87億ドルに達する見込である｡
　特に､5Gネットワークの需要増がダークファイバ市場成長を後押しする要因｡

シングルモードファイバセクメントが､最高CAGRで成長
シングルモードファイバ(SMF)セクメントは､予測期間に最高CAGR成長が見込まれている｡SMFは､多チャネルテレビ放送システムや長距離電話など長距離伝送に最適である｡また､SMFは､低ファイバ減衰であり､MMFと比べて単位時間当たりの伝送情報量は多い｡

長距離(LH)セグメントが2020年市場で最大シェア
2020年､LHセグメントは、ダークファイバ市場で最大シェアだった｡市場の成長は､LHダークファイバの大きな需要によるものである｡これは､ビデオ伝送､クラウドコンピューティング､5G/4G/LTEモバイルアプリケーションで利用が増加しているためである｡これらのネットワークは､グローバルネットワークのバックボーンを形成している｡ここでは､コスト効果の高い100G以上へのアップグレートや拡張が基本である｡

材料では､プラスチック材料は､予測期間に最高CAGR成長の見込み
プラスチック材料のダークファイバ市場は､予測期間に最高CAGRを記録すると見られている｡市場の成長は､いくつかの利点に帰せられる｡安価､グラスファイバよりも信号減衰が少ないなど｡また､繰り返し曲げても寿命が長い｡さらに､プラスチックファイバは､そのサイズにより､非常に狭いエリアにも展開でき､フィールドで切断して長さを調整できる｡

エンドユーザでは､ISPsと通信産業が最高CAGRで成長
インターネットサービスプロバイダ(ISPs)と通信セグメントは､予測期間にダークファイバ市場をリードする見込である｡このセグメントの成長は､クラウドストレージの継続的な採用､マシンラーニング､人工知能､ディープラーニングの分野における継続的な技術開発によるものである｡これが､ネットワークでデータトラフィックを増加させ､したがって効率的なデータ通信､高いデータ転送需要増につながる｡

地域ではAPACが最高CAGR成長の見込み
APACのダークファイバ市場は､2021-2026年に最高CAGR成長が予測されている｡この地域の市場の成長は､インターネット普及増､4Gや5Gの到来など継続的な技術進歩､通信トラフィック増につながる､スマートフォンや接続デバイスの需要増によるものである｡