アナログ・デバイセズ、ヒッタイトを買収

June, 11, 2014, Manhattan--アナログ・デバイセズ(ADI)とヒッタイト(Hittite Microwave Corporation）は、ADIが1株あたり78ドルの現金でヒッタイト社を買収することで両社が正式に合意したとを発表した。
ヒッタイト社の2014年6月6日の普通株式の終値は1株当たり60.56ドル。RF、マイクロ波、ミリ波アプリケーション向けの高性能IC、モジュール、サブシステム、および計測器の革新的な設計と製造を行う会社である。
今回の合意は、ヒッタイト社の約20億ドルにのぼる企業価値を反映している。ADIは現金と短期借入金を組み合わせた資金調達により、買収資金を用意する。両社の取締役会は今回の買収を承認済みで、契約は規制当局による承認および通例の締結条件を前提としてADIの2014年度第3四半期（5-7月）末頃に成立する予定。
この買収により、ADIの非GAAPベースの1株あたり利益は増加することが見込まれる。
　アナログ・デバイセズ社の社長/CEO、ヴィンセント・ロシュ氏は、この買収に関連して、「ヒッタイト社のRF、マイクロ波、ミリ波に関する優れた技術は、当社のRFや信号変換における専門技術をサポートするものである。今回の買収により、顧客に、より包括的なソリューションを提供でき、産業、通信インフラ、車載アプリケーションの分野で今まで以上に市場ニーズに対応できるようになる」とコメントしている。
ヒッタイト社の社長/CEO、リック・D.・ヘス氏は「市場で最も優れた企業の1社である、アナログ・デバイセズ社と提携することで、顧客が求める複雑な設計課題の解決に両社で注力できる。今回の合意により、両社が協力関係を築き、セルラやマイクロ波の通信インフラ、車載、産業用機器、航空宇宙、防衛の分野におけるイノベーションが加速するものと確信している」と語っている。
ADIは2014年度第3四半期の財務ガイダンスについて、一時的項目を除いた利益が1％～5％の増加、希薄化後1株あたり利益が0.60ドル～0.64ドルとなることを確認している。