June, 9, 2014, Tokyo--古河電気工業グループの蘇州古河電力光纜有限公司(SFPOC社)は、カナダのニューファンドランド島における同国最大級の送電プロジェクトで、 光ファイバ複合架空地線(OPGW)及び付属品等を、日系企業として初めて一括受注した。
古河電工グループでは、成長が大きく見込まれる世界各国での環境インフラ市場をターゲットとして、海外子会社が製造した製品を日本を介さずに直接、海外へ販売する取引(OUT-OUTビジネス)にも力を入れている。 既に北米における再生エネルギー市場向けで大きな成果が出ている。
SFPOC社は、カナダ国では最大級の送電プロジェクトにおいて、OPGW1,100㎞および付属品、ADSS (All-Dielectric Self-Supporting cable)を一括受注した。「これは、ニューファンドランド・ラブラドール州におけるNALCOR Energy社の824MWの水力発電所と、ニューファンドランド島の変電所間の送電プロジェクトであり、マイナス50度の極寒環境と厳しい着氷雪の条件に対応できる当社の高い技術力と品質が評価され採用された」と古河電工は説明している。
(注)
光ファイバ複合架空地線:OPGW;架空高圧送電線を落雷から保護するために設置されている架空地線(避雷用アース線)の内部に光ファイバを実装した製品。光ファイバによる高信頼かつ大容量の通信が可能であるため、送電線保守管理システムに利用されているほか電力系通信業者の幹線系インフラの一つとなっている。
ADSS(All-Dielectric Self-Supporting cable):高圧送電線に沿って設置される光ファイバケーブル。送電用の鉄塔へ設置が可能になるよう、構造が強化されている。