AR/MRブーム、2024年までに400億ドルセキュリティ投資を刺激

October, 30, 2020, London--ABI Researchによると、エンタプライズやコンシューマ市場で拡張現実(AR)と複合現実(MR)デバイスとアプリケーションの予想される成長と､確立が､ユーザとビジネスプライバシーおよびセキュリティに関連する潜在的な脅威について多くの疑問を呼び起こしている｡

　2024年には5200万を超えるのスマートグラスがアクティブになり､ARコンテンツを消費するモバイルデバイスが数億になると、悪用可能な市場はかなり大きくなる。産業、製造、物流、公共事業やヘルスケアでAR/MRを活用する豊富な利用ケースを考えると、この悪用可能な市場と関連する操作環境の重要性は注目に値する。これらの市場を流れるデータの高い価値とデータ量は、新しいAR/MR導入をターゲットにしている。ABIリサーチの調査によると、プラットフォームやライセンシングシステム組み込み、IT投資、接続性など、セキュリティ関連領域の収益は、2024年に400億ドルを超える。これらのセグメントでプライバシーやセキュリティにおいて取り組みが重要になるからである。

｢AR/MRアプリケーションやデバイスの信頼度、信頼性を保証することは、企業でAR/MRソリューションの採用、大規模導入促進のために重要である。ネットワーク、アプリケーション、デバイスの弱点は、データ漏洩あるいは不正アクセスの可能性のためだけでなく、ワークフローやビジネス効率で起こり得る中断のために、危険である。同時に、オーバーレイコンテンツを標的にした攻撃は、ユーザの判断を誤らせ、ユーザの安全を危険にさらし、またフィッシングや間違った方向への誘導によりデータの機密保護を危険にさらす」とABIリサーチ、アナリスト、Eleftheria Kouriは指摘している。

AR/MR市場は､他の接続機器に適用されているセキュリティ技術やデータ保護政策を利用することができる｡一定の既存および確立されたプライバシーやセキュリティシナリオに対処するための暗号化やデータの匿名化技術である｡｢ところが､既存の規制やセキュリティ基準は､仮想環境独特のニーズに対応ずるには調整が必要である｡また､連続空間マッピング､不確かなコンテンツ所有に関連するリスクに対処するためにも調整が必要であるある」とKouriは説明している｡

AR/MRヘッドセットとモバイルデバイスの両方とも次の5年で利用が急増する｡｢今後のAR/MRヘッドセットは､センサ､データキャプチャ機能に関しては豊富である、一方スマートフォンやタブレットは､より精密なトラッキングのために専用のセンサを実装するようになる｡普及増は､よりアクティブで､瀬在的に脆弱なデバイスを意味する｡必ずしも既存のセキュリティインフラストラクチャや実装にきれいに入り込むわけではない｡結果的に､専用のAR/MRセキュリティ基準､慣行､規制が､今後ますます重要になる｣とKouriは結論づけている｡
(詳細は、https://www.abiresearch.com)