Allegro､Voxtelを買収してLiDARソリューション促進

September, 15, 2020, Manchester--Allegro MicroSystems (Allegro)は､Voxtel, Incの買収を発表した｡
　Allegroは､センシング､パワーセミコンダクタ技術の世界的リーダー､Voxtelは先進的フォトニックおよび､長距離､アイセーフLiDARを含む3Dイメージング技術を専門にしている株式非公開企業｡
　この買収は､Voxtelの重要なレーザとイメージング専門技術をAllegroの自動車リーダーシップに結びつけ､拡大して次世代ADASを可能にする｡

　Voxtelは､1999年以来フォトニクスを開発しており､軍､宇宙､自動車および監視アプリケーション向けに先進的ソリューションを開発している｡同社の超小型レーザ､読出し集積回路(ROICs)､近赤外(NIR)と短波赤外(SWIR)フォトディテクタは､38以上のUS特許にサポートされており､今日市場で入手できる広範なLADAR/LiDARフォトニック技術スイートの一つを代表するものである｡Allegroの革新的なポートフォリオ､モータドライバ､位置センサ､レギュレータ､電流センサは､フォトニクスと組み合わせると､自動車LiDARシステムの送信と受信ブロックでほとんどの重要な半導体コンポーネントとなる｡これは､将来の自動車におけるAllegroの足場を強化する｡

｢Allegroは､自動車市場における磁気センサで市場リーダーである｡年に10億を超えるデバイスを自動車システムに出荷している｡そのうちの1億は､半自律車輌システムを含む最先端の自動車安全システム向けである｣とAllegroのCEO､Ravi Vigは､コメントしている｡｢われわれの経験､規模､品質設計により､当社は独自の位置にある。これは､ADASアプリケーション向けのVoxtel LiDARポートフォリオを強化する｡目的は将来の自動車でLiDARシステムを安全で､コスト効果よく､広く採用される特性にすることである｣｡

LiDARにより安全でスマートな車輌が可能になる
　LiDARは一般にレーザ､フォトディテクタと､TOF機能を持つ読み出集積回路(ROICs)を使用して、距離を計測する｡ターゲットを照射し､反射光を解析することにより計測する｡LiDAR技術は､完全自律走行を実現するために必要な周辺環境について高分解能3D情報を提供する｡それは､適応型クルーズコントロールもサポートしており､車輌のカメラ､レーダーを補完し、状況認識を付加する｡

重要な｢アイセーフ｣機能を含む包括的ソリューション
歴史的に､車輌でLiDAR技術の広範な普及の障害は､レーザの最大出力パワーの制限であった｡これは､アイセーフガイドラインに適合するためである｡今回の買収の結果､Allegroのフォトニックポートフォリオは､SiとInGaAsで作られたデバイスを含むことになり､アイセーフ､長距離1Dまたは2D前向きLiDARおよび横向きと後向きFLASH LiDAR用コンポーネントを供給することになる｡InGaAsベースのデバイスは､人の眼への影響が少ない波長(1500 – 1600nm)で動作するので､200mを超える長距離の物体を検出できる高いレーザパワーレベルが可能になる｡

｢測距や宇宙アプリケーションの歴史から生まれたVoxtelの実証済みLiDAR技術とAllegroの自動車技術､ワールドクラスIC設計､実証済みの品質システム､量産製造熟練を統合することになる｡われわれのOEMやTier1顧客は､この先進的な技術を利用できるようになる｡Allegroは､ワールドクラスのサポートを保証しており､自動車量産をサポートするために必要な規模である｣と事業開発SVP､Mike Doogueは話している｡

(詳細は､https://voxtel-llc.com/)