ファイバオプティクステスト市場､2025年に4億3300万ドル

August, 19, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)の調査レポート｢COVID-19影響下のファイバオプティクステスト市場､サービスタイプ(テスト､検査､認定)、提供品(インハウス、アウトソース)、ファイバモード(シングルモード、マルチモード)、アプリケーション、地域、2025年までのグローバル予測」によると、市場は2020年に2憶8300万ドル、予測期間にCAGR 8.8%成長で、2025年には4億3300万ドルに達する見込みである。
　ファイバオプティクステスト市場は、成長している。これは、インフラストラクチャ開発への投資増、FTTx需要急増によるものである。しかし、これらの産業のほとんどはCOVID-19爆発中、シャットダウンされていた。ファイバオプティクステスト市場の市場浸透も、COVID-19前後のシナリオ両方で分析される。

テストサービスが最大シェアとなる見込み
　サービスタイプでは、ファイバオプティクステスト市場は、テストサービス、検査サービス、認定サービス、その他のサービスに分けられている。ファイバオプティクステストサービスは、製品が品質、技術、安全性、性能基準に合致していることを保証するものである。ファイバオプティクスは、通信、航空宇宙&防衛、製造および政府などの業種で広く利用されている。すべての光ファイバケーブルはテストされて、コンポーネントの品質、インストレーションプロセスを検証する。今後、テストサービスは、ファイバオプティクステストで最大シェアとなる。

予測期間にアウトソースサービスの成長率が高い
　アウトソースサービスは、今後、成長率が高いと予測されている。ファイバオプティクネットワークは絶えず拡大しており、ユーザ数も増加しているので、標準化されたファイバテスト実施と厳しいファイバオプティックテスト指針の展開は極めて重要である。ファイバオプティクステストサービスでは、企業は最新の計測ラボを必要とする、またサービスプロバイダは、ファイバオプティックテストと計測装置を定期的に検証することが求められている。これらすべての要素は、今後、アウトソースサービスの比率向上に帰着する。また、Viavi Solutions (US), EXFO (Canada), Eurofins Scientific (Luxembourg), UL LLC (US), およびIntertek (UK)などの企業の存在が、アウトソースサービスの信頼度を高めている。

シングルモードが予測期間に最大市場シェア
　シングルモードファイバ(SMFs)は、引き続きファイバオプティクステスト市場で大きなシェアを維持する見込みである。これは、その高速データ伝送と、MMFよりも高速で低い減衰と外部干渉のためである。このモードは一般に、通信事業者、CATV会社、大学などにより長距離、広帯域で利用されている。

私企業が予測期間にテスト市場で最速成長
　光ファイバケーブルは、データセンタリンク、長距離キャンパスネットワークで私企業が利用している。このアプリケーションは、ファイバオプティック技術で提供される高速、高密度、高信頼通信ネットワークを必要とする。

APACが2020-2025年の間に最大市場シェア
　APACにおけるファイバオプティックテスト市場は、予測期間に大きな市場シェアを維持する見られている。中国、日本、インド、韓国などのAPAC諸国でインフラストラクチャが発展しているからである。中国におけるCOVID-19患者数の減少により、中国は徐々に正常な製造活動にもどりつつある。これは、APACにおけるファイバオプティックテスト市場の成長を促進すると予測されているが、この成長は、COVID-19前と比べると大きくないと予測されている。